伊坂 幸太郎『アイネクライネナハトムジーク』

斉藤和義さんとのコラボ企画から始まった連作集ですが、巧いなぁほんと。
物語の連ね方自体巧いのはもちろんだけど、人物造詣が絶妙すぎる。まさかあの少年が最後にあんなところで顔だすとは思ってもみなかった。見事すぎてちょっと泣いた。
人と繋がることの意味・・・というほど大げさなものではないのだけれど、誰かと繋がることで誰かが幸せになったり勇気を貰ったり、人生が豊かになるんだよなーって気持ちになる。
だからといって私自身の人生が変わるわけじゃないんだけど、せめて伊坂さんの本を読んでいる時ぐらいは気持ちだけでも優しくなれる。気がします。
そんな私に「斎藤さん」はどんな言葉を届けてくれるだろうか。