- 作者: 米澤穂信
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2014/03/20
- メディア: 単行本
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「それは果たして、罪と呼べるのだろうか?」「男が女が、善悪を超えて守ろうとしたものは何か?」
と帯にあるんだけど、罪は罪なんだよ。社会的な罪の重さは異なれど、言ってしまえば様々な性別、年齢、職業の人間が罪を犯す話でしかない。
でもそこに「そうせざるを得ない」理由があって事情があって想いがあって、共感は無理でも理解できるものもあればできないものもあって、とにかく濃密。そして人間の強さと弱さが凝縮されてる。
とはいえどんな理由があろうが人を殺してしまったらアウトなんで(そこは許されない“一線”だと思う)、そういう意味では美人姉妹による『柘榴』と、罪の代償に怯える商社マンの『万灯』が好み。
それはそうとして、デカデカと書かれた「期待の若手が放つミステリの至芸!」の違和感たるや・・・。よねぽクラスでも「期待の若手」って書かれちゃうのかー。
というわけで
http://www.shinchosha.co.jp/prizes/yamamotosho/
米澤穂信さん 第二十七回 山本周五郎賞受賞おめでとうございます!!