- 作者: 両角長彦
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2013/11/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ていうか、設定や世界観自体もよく分からず、探偵の専門学校を出て便利屋をやってるってのはまぁ実際やってることは大差なくとも掲げる看板が「探偵」と「便利屋」とじゃ美学とかポリシーとか、そういうものに違いがあると思うんでそこはいいとして、いきなり自衛隊が絡むわ一流企業のトップを誘拐しその前で抗議の切腹をしようとするわ学校を爆破しようとするわ、案件のスケールが「探偵の専門学校卒業後便利屋を始めた」トリオが扱うものとしては大きすぎないか?と。それに、リーダーは多少頭が切れる描写はあるものの他の2人は格闘の心得があるといってもそれを活かすこともなく、美人だといってもそれを活かすこともなく、つまりさしたる特殊技能があるわけでもないのになんでこんな依頼があるのかと。ついでに言えば実はカツラ乗せてるとか実は子持ちとか、個人の設定が展開に活かされることもないし(子持ちはまぁ人質として有効だったけど)。
でも案件自体は面白くはあるんだよなぁ。どれもタイプとしてはブラックコメディで、そのブラックさ(の方向性)は結構好みなんだけど、設定を活かさないから過程というか展開というか、結末に至るまでがつまらない。