『Q10』第4話「どうでもいい、なんて言うな!! 涙のQ10に愛の告白!?」

久保くんと山本さんの会話があって、校長先生と藤丘の会話があって、小川先生と柳先生の会話があって、それからお互いを想いあう影山くんと河合さん、平太の両親がいて、そして平太に月子が語ったこと、それら全部が丘の上でQ10をそっとぎゅっと抱きしめる平太の姿とモノローグに繋がる展開は素晴らしいの一言でしたが、その平太のモノローグをバックにそれぞれが今この瞬間を生きている・・・みたいな映像の中で中尾だけ違う気がするのw。
今回の中で一番心に突き刺さるのって「人はなれるものになるんじゃなくて、なりたいものになる」という発言だったわけで、それを堂々と言ってのけた中尾こそが今回のキーマンだと言っても過言ではないと思うし、それどころかQ10を作ったのは中尾!?ってな展開になりそうでもあるってんで、つまり今回だけでなくこの物語(ドラマ)そのもののキーマンは中尾であると、いや、このドラマは中尾順という人間が二次元への愛を貫き通した信念の物語とすら言っていいのではないかと思うわけですが(盛った!w)、それでもあの流れの中で藤丘の弟が作ったルナちゃんグッズを握り締めながら涙を流すロボットを俺が作るんだ!と強く決意した横顔は・・・・・・ダントツで浮いてた(笑)。
いやいやでもこの展開はビックリですよ。ルナちゃんはてっきり知る人ぞ知るキモオタのアイドル(笑)だと思ってたんであんな小学生男子もグッズ自作するほどの存在だとは思わなかったw。まー藤丘弟がなかなか世の中を見る目を持ってる聡い少年で、キモオタにピンポイントでターゲットを定めて商売すべくルナちゃんという素材を選んだということはありえるかもですがw。
・・・って藤丘弟じゃなくて、中尾よ中尾!。「未来から来た」ってのはよくよく考えたらドラマの中では別段めずらしい設定でもないのに、Q10が突然この世界に捨てられていた理由としてそれを思いつかなかったのはなんでだろ。あまりにも自然に平太が暮らす現代に溶け込んだからかなぁ?。Q10が未来で作られたロボットで、それを作ったのが中尾かどうかってのはまだ分からないとしても、中尾がルナちゃんを『作りたい』と決意したことは確かなわけで、なんつーか・・・・・・オタクの情熱ってすごいなと(笑)。理数系苦手らしいんで、同じく理数系がサッパリなわたしとしては情熱や努力や根性で克服できるほど理数系は甘くねえ!とは思うし、ルナちゃんコスした久戸さんと一日デートできた思い出だけを糧に一生生きていけると言い切った中尾に感動すら覚えたわたしとしてはちょっぴり裏切られた気分でもありますがw、まぁ、頑張れって感じ(笑)。
ていうか前回藤丘のためにお金クレクレ活動をするQ10を平太たちが放し飼いにした結果放熱してた時も思ったんだけど、平太も柳先生もQ10にもっと気を配れよと。初回こそ充電式なのかとかいろいろ調べてみてたけど、それ以後は普通に扱いすぎじゃねーかと思う。だってロボットよ?しかもあの口調よ?しかも電池なくなったら問答無用で機能停止するのよ?一人でウロウロさせて何かあったらマズイって考えようよとw。てっきり腕にカッターがブッ刺さった箇所は何らかの修正を施したのかと思いきや中身剥き出しのまんまだし、無防備に腕まくりするQ10を見ても平太が何ら反応を示さなかったってことはQ10の腕があの状態になってることすら知らないって感じじゃね?。進路を決めるという展開上、中尾がQ10の正体について抱く疑惑が確定に変わる必要があるんだとしても、そのための仕掛けがやや荒いかなーって気はします。ついでに言うと藤丘の家に校長が出向いて家を片付けカレーを作ってたことも。こんな世の中イヤだって言いつつQ10を拾ってきちゃったことからして校長先生が困っている子や傷ついている子を放っておけない教育者だってのはわかるけど、さすがに校長が本人の許可も得ず勝手に上がりこんで世話を焼くってのはマズイってか違うと思うんだよね。藤丘に伝えたかったという気持ちを含めて校長先生のあんぱん話がとても良かっただけに、もうちょっと自然なシチュエーションで出来なかったかなーってちょっと残念。
で、問題は月子よなぁ。教室で平太に2016年がどうとか2025年がどうとか断言してたけど(ていうか「暗黒物質」てw)、それだけならただの電波少女かもしれないけど文化祭の時すれ違った平太にまるで“すべて分かってるかのように”ミスコン見ないのか?と話しかけてたし、これだけ見るとやっぱ未来からやってきた?って風に見えるよなぁ。Q10と何らかの関係があることは確かだとして、月子の執着がQ10ではなく平太に向いてることが不思議だったんだけど、未来から来た人間が「ロボットと出会ってしまった深井平太という人間」に興味があるってんなら納得だし。でもQ10の充電器?になにやら細工してたのはなんなんだろう。未来から来たから平太のことを知ってるってんなら小川先生と母ちゃんがQ10がロボットだと知った上で面倒見てくれてる「味方」だということも当然知ってるだろうから、そう考えるとあの作り笑顔の意味は悪意・・・なのかなぁ。月子の任務がQ10のメンテナンス及びQ10に関わる人間の監視(観察)なのだとすれば、充電器にしたことはそのメンテナンスの一環で、「月子が未来からきた=Q10の構造を熟知していることを知られてはならない」という条件が付いているのならばあの作り笑顔もその為だってな予想はできるけど。


チャラい見た目に反してそっち方面は真面目で奥手で、成人するまでは清い男女交際(手を繋ぐところまで)を貫くと決めているんだろうなと妄想していた影山くんの頭の中が思いっきりソレでいっぱいのようでガッカリしたわけですが(笑)、でもでも影山くんの言う『レベル4』がどの程度なのかはまだわかんないもんねっw。レベル1→手を繋ぐ レベル2→恋人繋ぎ レベル3→その手をコートのポケットに入れる レベル4→肩を抱く とかかもしんないよねっw。


メインの久保くん。前回あれだけ寂しい想いをさせた上に今回は病室に顔出さないとかマジで平太何考えてんだよとわりと本気で憤慨してしまいました。病室でヘラヘラキャッキャしあう平太と久保くんを楽しみにしてるんだからそこいらへん平太は自覚もってくださいお願いしますよもう。なんでそんなことは誰よりもわかってる久保くんがほんの一瞬病院で働いてる人を見ただけの山本さんに「みんな(病院職員)誰かのために一生懸命働いてる。そういう人の気持ちを裏切るなんて私には出来ない」だなんて言われなきゃなんないの。