大倉 崇裕『福家警部補の再訪』

福家警部補の再訪 (創元クライム・クラブ)

前作を読んだ時はまだドラマ化されてなかったのでもちろんそんなことは思わなかったわけですが、今となっては福家警部補は永作さんでしか読めません。それがいいか悪いか判断できない･･･。前作を読んだ時にコロンボや古畑と比べて福家警部補のキャラが薄いと感じたんだけど、つかみどころのないキャラという意味で今にして思えばそれがむしろいい方向に向いてたんだなーということがわかります。映像化を想定して書かれたものなのかどうか現時点では判断できませんが、特に犯人の描写が前作よりもより一層「狙ってる」という感じがしました。映像化ってやっぱりいろいろと難しいよなぁ･･･。
前作でも大倉さんのオタクっぷりをひしひしと感じたわけですが、今作もより一層そのことを感じました。大倉さんのこういうところ、大好きです。