『臨場』

それなりに面白かったことは面白かったんだけど・・・・・・ゴンゾウと比べるとどうか・・・なんだよなぁ、やはり。ゴンゾウの“初回”と比べたら登場人物はともかく話しとしてはこっちの方が面白かった気はするけど、なんつーか手堅いって感じ?。“ちゃんとしたドラマ”を作ろうという意気込みは伝わってきましたが、ゴンゾウが挑戦者の立場だとしたらこれは防衛戦みたいな感じがした。今回は顔見せというか設定説明回だったとしても、いきなり二つの事件を扱ったもんでどちらも謎解きが描写不足でスッキリしなかったのも微妙だなぁ。特に無理心中の方。切れた唇の血がフィルターに付いて時間の経過でそれが口紅のように見えたってのは分かる。女の方が青酸化合物を持ってたことからしてその気(死ぬ気)があったってことだろうからその煙草で男の心変わりを勝手に確証し、3時間悩んだ末に無理心中に及んだってのもまぁそういう女もいるだろうなぁと思えなくはないです。でもその間男はなにやってたんだ?3時間も側で負のオーラ放出しまくってる人間がいるってのに寝続けるって不自然じゃね??。それにダンベル自殺もさすがにどうかな・・・って気がするんだけどw。だって死ぬほど自分の頭殴るってハンパな覚悟じゃできないだろう。わたしだったらせめて頭上から脳天めがけて落とす方法を探すとかすると思うんだけどな。検視官は「見立て」を行うことが仕事なわけだし、このドラマの焦点は必ずしもソコにあるわけじゃないんだろうけど。
ていうかねぇ・・・5センチぐらいの距離で睨みあう内野さんと高島弟に燃えも萌えもしなかったのがなんともなぁ・・・・・・。この二人がなぜここまでいがみ合っているのか、高島弟が内野さんを目の敵にしてるのか、そこいらへんは今後描かれていくのでしょうが、正直現時点では興味ねーやって感じなのよね。それと準キャリなのか?な渡辺大が内野さんに感化され検視官としてか人間としてか成長していく物語でもあるのでしょうが、これこそまさにどうでもいいや(笑)だしなぁ。ゴンゾウオタうるせーよ!そんなに好きならゴンゾウ見てりゃいいだろ!って言われたら返す言葉もないんだけど、やっぱ日比野くんのようなヒロインは必要だよ。あとルミ子とインコ的な息抜きポイント。だってこれ検視官ってことは他殺であれ自殺であれ毎回人の死を扱うんだろうし(無理心中の方の死体役の人がすごい熱演でそこは感動したわw)、その一方で横山さんの原作にある権力や立場や警察内部の争いを描くわけでしょう?そういうのが嫌いじゃないわたしですら初回はちょっと重い・・・というか疲れました。ドラマの内容とか雰囲気とか作風を無視して勝手なことを言いますと、作りとしてはハンチョウと臨場を足して2で割ったぐらいが丁度いいのかもw。

予告でペンライトを口に咥える内野さんがいたので次もみますw。だってこの動作大好物なんだもの。