- 作者: 羽田圭介
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2006/10/19
- メディア: 単行本
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中学も高校も共学に通っていた私としては、なんてガキなんだこいつらは・・・と呆れ半分苦笑い半分という感じ。男子が皮が剥けてる剥けてないで大騒ぎしてる頃、女子は援交とかしてるわけですよ。男ってバカよね。前作の「黒冷水」を読んだ時も思いましたが、やっぱりこの作者は変態ですね。変態というか普通じゃない。前半は戸梶風のバカ小説+小川勝巳バリの粘着変態小説っぽいのに、途中から金城一紀風青春学園爽やかバカ小説になるんですよ。おかしい、この流れ絶対おかしいって。そしてそのまま行けば甘酸っぱい、大人の階段昇るラストを迎えられそうなのに、さらにそこでまた展開しちゃうのですよ。それも斜め後に。このねじれよじれっぷりは並じゃない。
前作から大分時間が経過してるし、この人はこのまま消えてしまうのだろうか・・・と思ったこともあったので、2作目を出してくれて素直に嬉しいです。ここのところ新しい純正変態作家が出てこないなーと寂しく感じていたので、これからばんばんド変態小説を書いてくれることを期待します。