有川 浩『図書館戦争』

図書館戦争

図書館戦争

公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として『メディア良化法』が成立・施行された現代。超法規的検閲に対抗するため、立てよ図書館!狩られる本を、明日を守れ!(帯より)


だーまーさーれーたー!!!帯におもいっきり騙された。ついでに中表紙(というのでしょうか、タイトル面のとこ)の絵にも騙された。何だこの戦うラブコメは。主人公のセリフじゃないけど痒い、痒すぎる。ていうか、いつもながらの闘う男(カッコいい)に精神的・肉体的に関わらず守られる女の物語に、自衛隊好きの私としては同属嫌悪的な気分になるんだよな・・・。それなのに何故読んでしまうんだ私!
現状として、本という媒体に関わらず青少年に悪影響を与えるとかなんとかを理由にメディアが規制されてる事実があるわけで、その行く先というか究極の未来という設定は面白いし興味深いとは思うんだけど、それが体力だけは抜群のはねっかえり娘が自分より背の低い(多分ここポイント)上官に逆らいまくるという軍組織としてはあるまじき構図を成り立たせる為、上官にタメ口で食って掛かってもお咎めナシという精神面的にラフな軍隊を作る為だけにしかなってなくて、それはそれでこの人らしさ満開なんだけど、もったいないというかなんというかなんか微妙な気分。
えーっと、手塚がお好みでした。