『アンフェア』最終話

テレビに向かって「ちょ、あんどぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」て何度言うたか・・・。
思わせぶりな演出で視聴者に謎解きさせようとしといて、最後の最後で実はこれは安藤のその切ないまでの運命と心の動きに涙するドラマなんですよだなんて、アンフェアにも程があるって。黒幕が安藤だったということはいいとして、消化不良な伏線や描写を残したまま終わってしまいましたが、なんかもういいや。安藤の為の最終回なんだから細かいことはいいや。
ちっとも検挙率ナンバーワンらしさを見せてくれない雪平とは対照的に思いっきりズバリな推理を披露してくれた佐藤が言った「俺を撃った後に最初に現れる人物が黒幕だ」。佐藤の推理通りにあっさり安藤が現れた上に、背後からの視点の描写があったので、安藤かと思わせといて更にその後には安藤も気付いていない黒幕の思惑が!!ってなるのかと思ったらそのまんま安藤でした・・・。安藤とユタカはコインロッカーに捨てられてたんですって。余りにも定番すぎる展開に若干萎えそうになりましたが、回想シーンの前髪下ろした若かりし安藤可愛すぎで、ようやく回ってきた三浦春馬くんの出番らしい出番と合わせて、コインロッカー上等!な気分。アナザーストーリーとしてこの二人の施設時代を見せてくれないだろうか。美少年二人が手に手を取り合って生きる姿が見たいのよー。
そしてパチンコ屋さんに向けて急所を外しつつ弾を撃ちこむ安藤の無表情っぷりに惚れ惚れ。エンディングの安藤による殺人ダイジェストにも惚れ惚れ。自分が黒幕だと白状する時の、それまでの子犬面からスッと表情が消えたのも良かった。あれか、安藤というか瑛太さんはセリフ言わせないほうがいいのか。安藤がこれまでこんな道を生きてきたと知った今では、安藤がみおちゃんに言った「いいお母さんじゃないか」とか雪平に言った「お母さんを嫌いな子供なんていませんよ」という言葉の重さがどれほどのものだったのかと思う。銃から弾薬を抜いた安藤は、みおちゃんから母親を奪うつもりなんてなかったんだろうなぁ。復讐の思いが強ければ強いほど、芽生えてしまった愛情との葛藤で、心の中張り裂けそうになってたんだろうなぁ。もうほんと「馬鹿か、お前は」だよ。
はぁー。ほんと可愛かったなぁ安藤。殺人鬼なのに。もう安藤ばっか。安藤しか見えない。