川上 稔 AHEADシリーズ『終わりのクロニクル』

やっとというかついにというかとうとうというか、とにかく「7」まで読み終わりました。「7」を読む前に、これで終わっちゃうのかと思うとちょともったいない気がしてしまい、時間稼ぎがてら「1」から読み直ししたお姉さんがここにいますよー。エヘヘー。たまたま手元に本がなくてこのままじゃ電車に乗れないーとグズったら、闘う少女オタ男子が「これならきっと読めるから!」という強烈なプッシュの元に貸してくれたというしょーもないキッカケで読み始めたわけですが、私は基本的にこういうアニメ絵どどーん!みたいな本は苦手です。目が異常にでかくてアゴがなくて、金髪や紫や赤や緑や青や・・・あらゆる色の髪の毛を生やした胸はデカいのにウエストは極細でパンツ見えそうに短いスカートをはいているか全身タイツのようなコスチュームを着た語尾に“にょ”とかつける女子どもが、喋る動物や機械を仲間に超ハイテクな乗り物に乗って異次元や異世界で異星人や甦る死体(はどうか分かんないけど)と闘うなんてアホらしくて読めるかー!!!と思ってました。男は黙ってハードボイルドだと思ってました。
・・・・・・・・・読まず嫌いってほんっと損ですよね!(超ニッコリ)。
全竜交渉部隊が全員集まるまでは、どんどんと増えていくシリーズキャラ達に溢れる愛着は湧きつつも、ストーリー自体はまぁそれほど引き込まれるわけではなかったんだけど、全竜交渉部隊の形が出来上がり、それぞれの役割とそこまでこつこつと張った伏線が生かされるようになってからラストにかけての疾走具合は、ちょっと胸に迫るものがありました。竜司くんと竜美さんの闘いとか「7」の至さんの言葉に答える生徒の皆さんとか、拳握って“ぐぉぉぉぉー!!!”って感じだったもん。読みながら俺の手も“ぐぉぉぉぉー!!!”ってなってたけど。京極で鍛えてるはずなのに、それでもあの厚さとのバトルはキツかった・・・。
ちゃんとというか気合入れて読んだのはまだ1度なので、「???」って部分は多々あるんだけど、とにかくあの世界の構築っぷりと、隅から隅まで肉付けされてるキャラクター造詣は素晴らしいと思う。特にお好みはバイオレットさんと八号さんとSf・至コンビとややエロ少年と美影さんコンビかなぁ・・・って自動人形ばっかなんですけど。あと草の獣。獣はちょっと本気で欲しいぞ。
続きがありそうな感じの終わり方なので、それまでに「???」を解決できるように読みこもうと思いました。ページめくったらエロ絵どどーん!!は電車の中で読みづらいので家でこっそり。って実はまだオタ男子に借りっぱな状態なのですが、やっぱ買うべきかなぁ・・・。