- 作者: 不知火京介
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/09/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (8件) を見る
歌舞伎界を舞台にしたミステリです。まず人物名に慣れるまでに時間がかかる。屋号でしょ、役者名でしょ、似てるような名前ばかりで、把握できるまでは何度も前に戻って確認しました。巻末に家系図つけて欲しかった。
中盤までは、これって歌舞伎界を舞台にする必要あんのかな?と思いながら読みましたが、終わってみれば、歌舞伎の世界だからこその動機でそれなりに納得。話のキーとなるある体質については、ただでさえ狭い世界なのにそんなことってあるかな?と思うわけですが、それもまた歌舞伎ならではというか、美しい女形を思うと実際そんな人もいるかもなぁなんて思ったりして。
傍若無人で内弁慶な山城屋の若旦那が染と海老を足して2で割ったような感じで、ちょっと素敵。