- 作者: 戸梶圭太
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2004/08
- メディア: 単行本
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それが中盤以降アル中シャブ中、生きる無駄人間(老人)たちを洗脳し、自逝センターへ送りこんだり、定員オーバーになった刑務所がどーでもいいような受刑者をこれまた洗脳(というか思考停止に追い込み)しセンター行きにするなどなど物騒な方向に。センターを運営する側も無法地帯とばかりに暴力的になっていく。“但し、服役者、裁判継続中の者、判断能力のない者は除外される”て部分はどうなったんだよ!なーんて思うこともなく、別にいいんじゃん?いらない人たちだし・・・すごい意地悪、これ試してるな。ナイスアイディア!とか思ったもん。トカジ的終末論だなと思った。良法と思ったものもどんどん悪用される(というよりも、最初からそうなることを見越してる)。死ねばラクになると思ってるかもしれないけど、死ぬことはそんなにラクじゃない。気の持ちようとか言うけど、それすらチャンス(きっかけ)が必要で、逃せば持ちようもないと。そんなことを受け取ってみた。間違ってるかもしれないけど。ただ、本当に死にたいと思ってるような人が読書なんてするはずないと思うんだけど、とりあえずこれを読むと死ぬのはアホらしくなると思う。立派な社会派作品ですよ・・・多分。