『クロコーチ』第4話

自殺に見せかけて殺すときまず手すりを握らせ指紋をつけておくのは常識だろうに(ゲリラライブ(バンドワゴン)に自殺騒動ってこのビルも大変だなw)、それを怠った・・・というよりもそれに思い至らなかったってのが正解かな、そんな初歩的なミスで偽装バレする程度の“ボディーガード”しか雇えない伊地知は所詮小物ってことだろと思ったら思った以上に雑魚だったわ。つーか不審者を見つけて追いかけるのはいいけど2人で行くなよと。普通追いかけるのは一人でもう一人は対象のガードのために残るだろ。何のために2人体制取ってるんだっての。
・・・と思ったんだけど、もしかしてこれも黒革の手帳のありかを探すために伊地知の動向を探りつつボディガード2人の性格も観察してた黒河内の作戦だったりするのだろうか。
香椎さんから芦名さんに変わったことが影響してるのかもだけど、今回なーんか演出に違和感覚えたんだよなぁ。ボディーガードが2人揃っていなくなるのもそうだし(最初に一人が追いかけて戻ってこないから対象を気にしつつももう一人も様子を見に行ってやられるってほうが自然じゃない?)志賀さんが名高さんにつきつけてる包丁がどう見ても喉こすってるのに肌に傷一つついてないのとか手抜きじゃないかなと。そのせいで今回は明らかにこれまでよりドキドキ感が薄かったように思う。でも一方でいしだ壱成をいかにもソレっぽく撮るのとか黒河内の笑顔と沢渡の笑みを交互ってか二分割で映すのとかはいい意味でチープな演出で、それはこの漫画チックな作品世界と合ってたんで±ゼロかなー。
最初は感じ悪い刑事呼ばわりだったはずの黒河内にどう説得されたんだか最終的にはその指示に従い見事息子の敵討ちを成し遂げ親指「グッ」ってしあう志賀さんを見て、黒河内は天性の人転がしなんだなーと思った。人タラシではなく人コロガシ。人を上手いこと転がして自分の目的を達成する。そのついでに転がした相手の目的も達成させてやる。あくまでも“ついで”なんだけど、でもついでとしてそれも計画に組み込んでやる。それが黒河内という男なのかなと。反対に洗脳や拷問に関する本を読んでいる沢渡は(折に触れそれを見せる演出なのは)人を操る術を後天的に身に着けた(身に着けようとしてる)ってことなんじゃないかと。あの交互から二分割で映された黒いスーツの黒河内と白いシャツの沢渡ってのはつまり本能と能力の戦いってことなのかなーと。そしてそこに理性で割って入るのがゴーリキさんの清家ちゃんだと。
てか今回のいしだ壱成がやったことって、沢渡に“頼まれて”どうやってかは分からないけど伊地知の手帳を抜き取り目的のページを破り3億円事件の500円札を挟んで伊地知の元へ戻したってことだけど、あの様子だと伊地知は手帳を抜かれてまた戻されたことに気づいてないっぽいよね?。伊地知にとって手帳はまさに生命線なわけだから殊更取扱いには注意してたはずだろうに、見事ミッションクリアしてみせた“看守”いしだ壱成ってのをどう見るべきかなぁ。もう見るからに怪しいってかマトモじゃないオーラびんびんなんだけど、それはそういう役だからなのかそれともいしだ壱成だからなのかどっちなのかと。
でもごく普通の看守が沢渡の洗脳技術によってスゴ腕の工作員に変化したってのはさすがに無理がありそうだし、ていうか普通の看守ならばなにもいしだ壱成をキャスティングする必要はないだろうし、となるとやはりこの看守も桜吹雪会のメンバーということなのかなぁ。でも元からそういう素質があって、それを見て取る沢渡の洞察力・観察力スゲーってことかもしれないなぁ。
なんにせよ、渡部篤郎によって開花させられる、もしくは使役されるいしだ壱成の図ってなんか・・・ちょっと凄いかもw。渡部豪太があれだけインパクトのある演技を見せたことだし、壱成にも期待しちゃうわ!。
そしてそんな壱成の動きに気づいた?っぽい小市さんの今後が心配です。利重さんは最後まで生き残れそうな空気になってきたけど。