上遠野 浩平『ソウルドロップの幽体研究』

ソウルドロップの幽体研究 (ノン・ノベル)

ソウルドロップの幽体研究 (ノン・ノベル)

傍から見ればどうでもいいようなモノを盗み、それと同時にその人間の命も奪う。怪盗というより殺し屋“ペイパーカット”。それを追うロボット探偵とその相棒(でいいのかな?)に裏社会にめちゃくちゃ影響力のある権力者の孫娘。うーん・・・おもしろかったんだけど、追う側に比べるとペイパーカットの設定がぼんやりしてるなぁと思った。とらえどころのない、人間なのかどうかも定かじゃないみたいだからそれは狙いなのかもしれないけど。これが単作だとすればちょっと不満だけど、きっと続きがあるんだろう。きっとそうだ。カリスマ歌姫だの屈折したミュージシャンだのちょっと笑っちゃう設定なんだけど、こういうのが好きなんだろうな。やっぱりあとがきが一番おもしろいというか重要だと思った。これはこれでいいとして、早く海賊島事件の続き書けー。
あと、この絵あんまり好きじゃないな。