『きのう何食べた?』

原作未読どころか存在すら知らないもんで、この作品が実写化されることについての賛否、主役二人のキャストが発表されたときの驚きと興奮、そしてついに実写ドラマの1話が放送されての熱狂と、それらすべてに全くついていけないわたしです。つーかどいつもこいつも(とあえて言う)この漫画好きすぎだろう!!なんでみんなそんなに漫画知ってる(読んでる)んだよ!?。

というわけでキャストの是非についてはぜんぜんわからず完全なるフラットな状態で1話を見たわけですが、内野さんは内野さん感をまったくと言っていいほど感じさせない「ケンジ」なのに対し(わたしこの録画を見る前に「スローな武士にしてくれ」を見たもんで(これ超絶面白かったんでなんとしても見るべき!!)、凄まじいほどの落差でありながらどちらもナチュラルにその役になりきってしまえることにつくづく良い役者さんだよなーと感服しきり)西島さんは普通に西島秀俊に見えてしまうので、西島さんがケンジという男性と同居・同棲してる話にしか見えず(だもんで「どっちかと言えばネコってぐらいで」という発言にどう反応していいかわからず)ちょっとこう・・・尻がもぞもぞしてしまったりなんかしてしまったものの、とりあえず6回ほど悲鳴を上げました。うち2回は「ヒンギャアアアアア!」という発情猫レベルのを。

客に自分のことを喋ってると知ったシロさんが『カーテンをビシャっと締めて』(←こういうのとても大事)ケンジに怒りをぶつけそういうことすんなら「この部屋から出ていけ!」と言った瞬間は、初回から修羅場なの・・・・・・と思わず真顔になったし、それに対し(仕事や外見についてはいいけど「男役」「女役」ってのは完全に『性的な話』だからそれを他人に話すのはNGじゃない?ってことはさておき)(いやわたしはむしろ聞きたいですけど!)「店長は家族のことを客に話すのになぜ自分は一緒に住んでる相手のことを話せないのか」とケンジが返したのにはいきなり本質突くかよと!?ほのぼのドラマかと思ったらシリアスなのかよ!?(そういや画面の色味も暗めだし・・・)と身構えてしまったけど、そのあとシロさんが「ご飯作ろう」っつってケンジが「ズルい!ごまかしたー!」と女子か!!(笑)みたいな言い方したあとにデスクライトをシロさんに向けるといういかにも内野さんが刑事役でやりそうなことやってて、あ!これなら大丈夫!!ってなりました。何が大丈夫なのかわかんないけどw。

つーかこれ!ケンジにライトあてられたシロさんがどんな反応をしたのか気になって仕方がないのにCM挟んでもうテーブルで向かい合ってご飯食べてるとか寸止めってかお預け感ってかパねえんだけど、そこは想像で補ってくださいってか!。クッソー!やってやる!やってやるぜ!!。

劇中で「あの見た目で」と言わせてるぐらいだから原作でもシロさんとケンジはどちらかと言えば見栄えのする男性二人ということなのでしょうが、もしわたしが原作を読んでいて実写化するなら誰?と考えるかなーと思ってパッと浮かんだのはシロさんは眞島秀和さんでケンジは鈴木浩介さん、もしくはシロさんは野間口徹さんでケンジは池田鉄洋さんでした。ちなみに後者はネタVer(笑)。


ご飯要素については思ったほどの飯テロではないかなーという印象です。ていうか、深夜にお腹が空くというよりも明日コレ作ってみようかな!と思うタイプのドラマだよね。
それはいいんだけど、シロさんが作る料理の方向性として「節約レシピ」なのか「栄養バランス」なのか「手早く簡単に作れる」ものなのか、プラス味と愛情含めてそれぜんぶひっくるめて「毎日の献立」ということなのでしょうが、ドラマとしてもうちょっとテーマというか焦点を絞って欲しいってところはあるかな。