『ブランケット・キャッツ』

主人公役が西島秀俊でよかったと心の底から思った。500回ぐらい思った。
もしこれが大沢たかお大森南朋だったらと思うと、
もしこれが長谷川博己高橋一生だったらと思うと、
・・・・・・・・・・・・ほんとうに西島秀俊でよかったです・・・・・・。
で、これゲストの話を描きつつ、猫の譲渡希望者との交流を重ねるなかで妻を失った西島さんの・・・再生かな?を描くドラマだと思ってて、1話につき一匹ずつ嫁いでいくんだと思ってて、そのたんびに西島さんが寂しそうな顔するんだとしたらキツイな(トキメキ的に)と壁に頭打ちつけるべく心の準備をしてたんだけど、あっさり戻ってきちゃって拍子抜け(笑)。毎回このパターンってことはないだろうけど、毎回このパターンでもいいです(笑)。
ていうかこの流れだとしたら今はまだ“妻の猫(妻の忘れ形見)”なものの最終的には“俺の家族”になるってなパターンになりそうなもんだけど、既に“俺の娘”でしかないじゃん。別に譲渡しなくてもいいじゃんとしか思えないのはいいのだろうか(笑)。
とまぁ猫×西島さんについては今後の進展状況を楽しみにするとして、ゲストの話はいきなり重いわぁ・・・。ていうか重すぎたわぁ・・・・・・。
“おばあちゃんのために”そっくりの飼い猫から婚約者の身代わりと展開するところまでは比較的ほのぼの気分で見ていられたのに、食卓シーンからもうどうしていいか(どういう気持ちで画面を見ればいいのか)わからなくなったもの・・・・・・。佐々木すみ江の時点で心積もりをしなかったわたしのミスだけど・・・・・・。
介護ってこんな毎日の繰り返しなんだろうね。日によって波はあるでしょうが、この食卓が毎日24時間続くのが介護なのだろう。
そもそも主人公自身が“突然妻を交通事故で亡くした”という重い背景を抱えてるわけで、猫かわいい猫に遊ばれる西島さん可愛いだけのドラマじゃないってことなんだろうけど(猫はあくまでも物語のフックであって、猫を求める人間・家族の事情であり(社会的)問題でありを描くことが目的なのか)、あまりにもゲストの話がシビアでリアルだと猫かわいいでも中和しきれないというか、せっかくの猫×西島さんを貪るのに心理的ブレーキがかかってしまうというか、そんな怖れがあるのでほどほどでお願いいたしたく・・・。