『アンナチュラル』第1話

野木亜紀子さんのオリジナル脚本で1話完結の医療ものであることと、石原さとみさんが主演で窪田正孝くんが出演すること、これぐらいしか事前情報を入れずに見たら次から次へとわたし好みの俳優さんが出てくるもんだから始終アワアワでした。有起哉と池鉄出るとか知らんかったー!ていうかペガサス先生(キングこと竜星涼くん)かわりすぎー!。
そのアワアワのせいかは2話を見てから判断したいと思うわけですが、とりあえずガシガシ刻んで削って捨ててして真相に辿りつく流れはテンポよく見られました。まぁサウジへの渡航歴からMARSと判明するところがなんていうか・・・渡航歴とか最初に確認することじゃねーの?感は否めなかったし(ていうか結局サウジ関係なかったし)、高野島さんが「元凶」でないと明確にするために病院側は検診の1か月前に検査キットを購入してた(その時には院内感染の疑い・認識があった)ってなことにしたんだろうけど、1か月という時間の経過がありながらそれでいて検診患者に感染させるような杜撰な体制ってどうなんよ?ではあるものの、そこからの人間模様というか、『死因』が判明してからの展開が見応えあったし。
なによりUDIでしたっけ?さとみを始めメンバーがどういうタイプの人間なのか、この初回のなかでそれがわかる作りになってたのはさすが。この手のドラマって主人公が変人だったりわかりやすい個性・属性を与えられてたりするもんだけど、そういう安易な設定付けがされていないのは好印象。
加えて純然たる1話完結かと思いきやさとみの過去-窪田くんの線と井浦新-竜星くんの“赤い金魚”の線と2本の縦軸があるようで、民間企業であるUDI(における主人公たちの役割)は解剖を行い死因を究明することにあるんだろうから本来は死因を解明するところで終わりであるはずのところをどこまで今回のように主人公たちを噛ませることができるのか?ということになるだろうけど、その縦軸があることによってなんとかうまいことやってくれそうな期待がある。有起哉と池鉄がこれからどう絡んでくるのかはすっごく楽しみ。
高野島さんと家族がバッシングされたのはUDIが「サウジでMARSに感染し、さらに他人を感染させた」と『報告』したからで、でもその報告内容は明らかに間違ってたわけで、それについて反省することなく『真の原因』である病院に「高野島さんの名誉回復をよろしく」ってそれでいいのか?という引っ掛かりがあったんだけど(高野島さんのご両親が自殺したりしなくてほんと良かったよね・・・)、そういう人たちなんですってことならそのつもりで見るけどそうじゃないならばこういうのが積み重なることによって気持ちが離れてしまうことがあるので、そこいらへんは様子見ポイントだな。