『平清盛』第10回「義清散る」

水仙を見つけて泣き出すたまちゃんを見てたまちゃんの心がどこにあるかわかってしまい逆上して首絞めた義清さんはあれか、「ミイラ取りがミイラになった」ってやつか。穏やかで冷静沈着なイメージである義清がこんな暴挙に出てしまったほど義清の中に芽生えたたまちゃんへの愛(憎)は強い、ということなのだろうし、だからこそそんな自分が許せず妻子を捨てて出家という道を選ぶしかなかった、ということなのでしょうが、フジッキーの演技力がアレなために史実通りの娘蹴っ飛ばし事件も含め義清バッカだなー(笑)としか^^。
まぁ娘を足蹴にするくだりは確実に演出自体に問題があったと思うんだけどさ(史実がどうあれ、出家を決意した父親に行かないでって縋る娘を振りほどくとか、そういう描写でも「足蹴」には見えたと思うんだよね。でもこれは純粋に父親へ無邪気な笑顔を見せてるだけの娘に問答無用でキックぶち込んでんのね。そうとしか見えない)、それでもフジッキー義清がせめてもうちょい表情や動きで苦悩だったり葛藤だったりの心情を表現できていたならばこんな単純暴力行為には見えなかったんじゃないかなーと^^。
すさまじいまでの桜吹雪の中で『美しさにこだわるイケメン』義清の顔面殴りまくる清盛→義清の歌詠みはこれ間違いなく今作指折りの名シーンですね!(ネタ的な意味で)。武士が王家の犬では終わらないための旗頭になる男だと信じてた義清に裏切られた清盛の悔しさや怒りや哀しみはまぁわかるけど、でも清盛まちがいなくこの歌の意味わかってないよね!みたいな!。
ていうか桜がんばりすぎw。いくらなんでも散りすぎですw。これはもうたきざわかぶきレベル(笑)。


たまちゃんに「興味ない」と言い切ったことで自分の心も血塗れになっているのであろう鳥羽院は今回もドM。たまちゃんに冷たく背を向けながらも泣きそうな顔しちゃう鳥羽院ったら見事なまでにドM。
水仙を通じお互いに想いを馳せながらもすれちがい傷つけあうことしかできない鳥羽院とたまちゃんの悲恋プレイを見ながらなんだかんだいって鳥羽さんほどの変態さんの相手はたまちゃんでなければ務まらないし、たまちゃんの相手もまた鳥羽院でなければ務まらないってことなんだろうなーとおもいました。巻き込まれる周りはほんといい迷惑(笑)。
その迷惑の筆頭は頼長さんということになるのでしょうが、でもまぁこの人は好きで首突っ込んでるようなもんだからな^^。
頼長さんが白い鸚鵡飼っててくれてて超和んだけど、愚痴やらなにやらあの鸚鵡に零してたらどうしようキュンとする(笑)。


清盛が朝廷昼ドラに振り回され青春してる間、平氏はというと『“強訴”の対応に追われていました』と1行程度の描写で済ませるあたりに今年の大河が象徴されてると思ったわけですが、1週ぶりの登場なのに孫に「それなり」に働いてたんじゃないですかーと棒読みで言われる為義さんの扱いがわかりすぎてて泣ける><。


もうちょっとみずら姿を堪能したかったところではありますが、元服なさった雅仁様は雅なお姿なだけに狂人度がますます増してて妖しいまでの美しさ!。
つーか雅仁様はいいとしてもあの今様バックダンサーの女子たちはあのシチュエーションでよくもまぁあそこまでにこやかに歌い踊り出来たもんだよなー。俺だったら緊張と畏れおおさのあまり脇汗どころかマジ漏らしすると思う(笑)。