有栖川 有栖『闇の喇叭』

闇の喇叭 (ミステリーYA!)

闇の喇叭 (ミステリーYA!)

ミステリーYA!からの刊行ですが、このシリーズって確か子供向けでしたよね?
これ・・・子供向けかぁ?。一応少年少女の物語、有栖川有栖流のボーイ・ミーツ・ガールと言えるとは思いますが、設定からして中途半端にエグイしトリックは判りづらいし(相当本気)、まぁ主題はそこではないとしても未来が描かれてはいるけど明るいとは思えないというか・・・とにかく子供がこれを読んで果たして心躍らせるだろうか?と思った。あとがきで有栖川先生は「これは始まりの物語で、読み終わったあと読者の中で何かが始まることを願っている」といったようなことを書かれてますが、さすがにこれでは無理なのでは・・・?。ていうかこれを読んで何かを始めたいと思うような子供はちょっと・・・変わってると思います(笑)。
装丁はとても好みで定期的に愛でたいなーと思える本ですが、でもやっぱり子供向けじゃないよね(笑)。