舞台『戦国BASARA』@シアターGロッソ

千秋楽公演を見ました。
ちらほら感想レポを読んだところ大半があまり芳しくない感じだったんで期待値を下げられるだけ下げて挑んだせいでしょうか、結構面白かったですw。アニメは全話ばっちり複数回視聴したもののゲームはやったことがなく、せめて雰囲気だけでも掴もうと公式なんかでムービーやプレイ動画を見ただけのBASARAド素人だからもあるかもしれません。悪くなかったですw。つーかわたしほんっとにオタ舞台に対する適性ありすぎだと思う。それがいいことなのかどうかは分かりませんが。


DVD発売が決まっているので以下隠します↓↓↓




ストーリーは『長篠の戦いの後、それぞれが織田信長を倒すために向かう道中で伊達政宗真田幸村が出会いバトル開始。伊達軍と真田軍が戦ってるところへ光秀と蘭丸率いる織田軍が乱入。魔王を倒すという当初の目的を思い出した政宗と幸村は共闘を決意。そうこうすると光秀と蘭丸が仲違いし、織田軍は分裂。混乱に乗じて魔王の元へ辿りついた二人はついに魔王を倒す。そして二人は今回は共闘したけど次に会うときは決闘だからなっ★と言い合いそれぞれの道へと戻ったのでした』これだけでした。これだけの話を描くのに休憩入れて3時間ってのもどうかと思ったんだけど、ストーリーはあってないが如き潔いまでの殺陣のみでした。格闘ゲーム(って言い方でいいのだろうか)が元ネタなわけだから殺陣がメインになるのは当然っちゃ当然なのかもだけど、じゃあその殺陣のレベルはどうなのさ?というと・・・・・・・・・技術云々以前に演出が悪すぎ。同じような殺陣を何度も繰り返すだけだから飽きた。ていうか途中軽く意識が飛んだんでw見逃したかもしれないんだけど、まんま同じこと少なくとも2回やってたよね?。この会場ってメインとしては戦隊ショーをやるために作った劇場なわけで、スクリーンやら装置やらそのための設備はかなり充実してるそうじゃないですか。その会場でやるBASARAですよ?アニメしか見てないわたしが言うのもなんですが、人ぶっ飛んでナンボですよね?そのためにJAEさんを呼んだんですよね?と思うじゃないですか。そこ期待すんのは間違ってないよね、絶対。でも蓋開けたら一人も飛びませんでした・・・。フライングどころか客席登場赤い人一回のみよ・・・。スクリーンもショッボイ城の映像とかゲームにも使われてる文字が映されるだけで到底効果的に使ってたとは言えなかったわよ・・・。どういうつもりで(何を目指して)こういう演出にしたのか知らんけど、これはBASARAという素材と会場とJAEさんの無駄遣いと言うしかないだろう。明らかに演技よりも殺陣を重視してることからして「アクションショー」とか「ヒーローショー」とかそういうものだと位置付けしているのかもしれませんが、だったらそれこそ使えるもんは全部使ってもっとメリハリつけるべき。メインキャストは殺陣をやるのが初めての人もいることだし飛べだなんていいませんが、何のためのJAEさんなのかと。合間合間に流れぶった切るメインキャストのポーズ決めタイムが挟まれるのですが、メリハリの付け方ってそうじゃなくねぇ!?と何度も思った。メリハリと言えば恐らくちょこちょことゲームのモーションを再現してるんだろうなーって動きがあったんだけど、そこが全然立たないってのもゲーム原作舞台としては致命的ではないかと。あとイメージシーン(アニメで言うオープニング的な)の殺陣とストーリー上の殺陣の区別が付き難いんだよね。わたしの好きな舞台で例えちゃうけど、最遊記ミュでも敵味方関係なく全員集合で歌う場面があったんだけど、最遊記ミュの場合は最初と最後だけだったのね。だからこれはOPとEDなんだなーってはっきりわかったんだけど、これは舞台の最中、なんの前フリもなく唐突にそういう場面が織り込まれるもんで、例えば政宗と幸村よりも早く小十郎や伊達・真田軍の雑兵が魔王と戦ってんのとかかなり戸惑ったし。事前に制作側やキャストが「新しいジャンルの舞台」と口にしていたように思うのですが、その「新しい」ってのはゲーム画面をそのまんま舞台上で再現するってことだったのかなぁ・・・と見終わって思ったんだけど、やはり「舞台」というからには舞台なりの演出ってのがあると思うのよ。ていうかそもそもゲームを忠実に再現することが客の求めているものかと言ったらちょっと違うんじゃないかと思うし、新作ゲームの販促が最大の目的ならなおさら、繰り返しになるけどそれ3時間使ってやることですか?と思いました。
そんなわけで全体の流れとしての殺陣は到底褒められた出来じゃなかったんだけど、断片的には悪くなかったです。特に伊達軍VS真田軍とか伊達・真田軍VS織田軍とか光秀軍VS蘭丸軍とか。うん。JAEの人達ってことだね!。アンドエンドレスの人もまぁ含めてもいいけど。ていうかわたしにとってこの舞台の主役は限りなく今井さんでした^^。だって今井さん一番凄腕なんだもん。噂レベルでいろいろと聞いていたので僭越ながら心配していたのですが、今井さんの顔出しアクションをこれでもかー!ってぐらい見せてくれたことは全力で評価します。でももっとできると思うんですよ。アンドエンドレスの人は知らんけど、少なくともJAEの人は殺陣のみならずアクロバとか奈落落ちとか階段落ちとか派手な動きがもっともーっと出来るはずなんです。ただでさえメインキャストよりも出番が多い(おまけに台詞あり)(でも多分台詞与えてたのは自分とこの劇団員だけだよな?)雑兵さんにこれ以上の働きを求めるのは酷かもしれませんが、同じこと2回も3回も繰り返すぐらいだったらそういう動きを見せて客に「オオーッ!」って拍手してもらいたかったんじゃないかなーとか思った。


というわけで、メインキャストの個別感想を。
まずは織田軍。最初に書いた通りアニメしか見ていないわたしは 織田軍<<<<∞<<<筆頭と結婚したいです! なのですが、この舞台で一番良かったと思ったのが織田軍でした。
・信長
舞台上の誰よりも暑そうな格好(マントがトゲトゲに引っかかっちゃった後姿がちょっとキュートで面白かったです)の魔王はまさに魔王の存在感で、それまでちょっと弛緩気味に立ち話してた従者三人(濃姫・光秀・蘭丸)が信長がやって来た瞬間顔つきも纏ってる空気も一瞬でビシっと変えてスチャッと膝付いて控えるのとかカッコよかった。ドクロ盃を持つお姿が最も魔王っぽかったです。部下が必死で戦ってる中、舞台の最後方で扇子片手に舞い踊るお姿も素敵ですw。あと信長が蘭丸に与えるご褒美が「こんぺいとう」だってのもホッコリモッコリw。キャストはみんな声優さんの声や台詞回しを再現しようと努力してくれていたように思えましたが、窪寺さんの信長は若本さんのイメージを崩さないギリギリのラインでのオリジナリティがあって、さすがだなと思いました。

濃姫
ゲネでようやく公開された衣装写真で一番アリだと思ったのが濃姫だったわけですが、喋るとものっそい可愛い濃姫でした。アニメのあの「姐御!!」と思わずひれ伏してしまうような迫力と妖艶さは皆無。健康的な頑張り屋の女の子★って感じでした。この濃姫を寝所で組み伏せる上総介様・・・・・・・・・は、犯罪っ><って感じw。アニメの濃姫はそこいらの武将じゃ太刀打ちできないほどの戦闘能力を発揮しまくってらっしゃいましたが、舞台での濃姫は何度も「上総介様のお役に立つため戦に出たい」と懇願するのにその度に信長に「オナゴは戦場には必要ない」みたいなことを言われあしらわれてて、きっとゲームではそうなんだと思うんだけど、ちょっと驚きました。でも一度戦いの場に出ると生脚剥き出し+黒エナメルパンツチラ見せまくりでガンカタびしびし決めまくり。こんなのやってみたいー!って正直めちゃめちゃ羨ましかったですw。カッコよかった。

・光秀
ゲネ画像があまりにもアレだったもんでどんな眉毛なのかとドキドキでしたが、実際の眉毛はあんなにすごい眉毛じゃなかったです。最初なんであんな眉毛にしたんですか?。
とはいえ素晴らしい変態さんでした。ゆら〜ゆら〜って歩き方がとても気持ちわるいです。舌舐めずりがきもちわるいです。衣装に引っかかってすごいことになってる白ロンゲの隙間から見える目つきがきもちわるいです。とにかく気持ち悪かったです。何度も蘭丸たん逃げてえええええ><って思った。小十郎にオラオラ斬られまくりながら「もっと!もっとおおおお!!」って悶えまくるとか、役者って大変だなぁ・・・って思いました。ここまで全部褒めてます。

・蘭丸
わたしのお目当て蘭丸鯛造くんはもうもうもうもうもうめっちゃめちゃ可愛かった!!存在が可愛いすぎてもうとんでもないことになってました。まずね、身体と衣装のバランスがすばらしくいいのよ。上半身(特に肩から二の腕にかけて)は素晴らしく綺麗な筋肉なんだけど、ハーフパンツとブーツの間の足は細いのね。まじ完璧。ちょんまげの似合いっぷりとかまじ異常。バク転や側転も何度もあったし(同じ流れだけど・・・)鯛造くんの動きでわたしが一番好きな後ろ飛びまわし蹴りも何度も見れたし(同じ流れだけど・・・)、技の演出も一番ソレっぽくて、蘭丸の演出に関しては満足です。矢の撃ち方も上手かったなぁ。連続して乱射するんだけど、上半身はブレずに下半身だけが反動を受けてか吸収するためか若干後ろに飛ぶんだよね。だからほんとに矢が飛び出てるように見えるの。弓で刀を受ける接近戦もあるんだけど(あの弓って何製・・・?)、身体の捻りっていうの?右で受けて半回転して左で受ける動きが段違いに速いんだよね。殺陣ではなくアクションという意味ではこの舞台で鯛造蘭丸がナンバーワンだったと思うわ!!。その一方で矢が外れてじだんだ踏むのとか超可愛いの。「蘭丸は子供じゃないっ><」とか「せっかく友達になってやろうと思ったのにやっぱやめたっヽ(`Д´)ノ」とか超可愛いの。「信長様に褒めてもらうんだっ♪ご褒美にこんぺいとういくつくれるかな〜」とかちょうちょうちょうちょう可愛いのっ><なまじ素の鯛造くんが見た目と違うってことを知ってるだけに、蘭丸が可愛ければ可愛いほどニヤニヤしてしまいました。楽のカテコではメインキャスト全員が一言挨拶したんだけど、「ずーっと蘭丸は子供じゃないっ!って言い続けてましたけど・・・子供じゃないけど子供ですっ^^」って言っててハウ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン★てなった。鯛造くんってさ、笑顔の種類がいっぱいあるんだよねー。褒めてもらうんだ♪って時は何の含みもない真っ直ぐな笑顔だし、一人前の武将(のつもり)として光秀と会話してる時はちょっとエッヘンって威張ってる(つもり)笑顔だし、戦ってるときは純粋なる邪悪って感じの危険な笑顔を浮かべるし、でもどれも鯛造くんの素ではないってのがカテコの「子供ですっ」って言った後のニッコリだったりいつものごとくおかしなことを言う蒼い人見て浮かべちゃった苦笑だったりを見るとわかるわけですよ。なんか何を言ってるんだかわからなくなってきましたが・・・鯛造くんはアクションもいいけど笑顔も素晴らしいんだよってことが言いたかったんです><


真田軍はバカでしたw。イメージ通りの体育会系バカでしたw。楽だけだったのかなぁ?赤い人が酒入った樽の中に上半身ごとツッコンで飲み干して「お゙や゙がだざま゙あ゙ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜!」とか叫び始めてw、そしたら雑兵の皆さんも「おやかたさまー」って続いてw、そしたら赤い人が「そんなんじゃ気合が足りねえ!俺に続け!」って立ち上がり、両手を頭の上で丸の形にして「おー(アルファベットの「O」のこと)」→雑兵「おー(O)」→上半身を左に倒して両手で三角作って「やー(矢印のかたち)」→雑兵「やー(→)」→「かたさまああああ!」とかやってたわw。そんでイエーーーーーーーッ!ってハイタッチ交わしてその勢いで雑兵たちの真ん中に倒れこむ酔っ払い幸村とかねw。
・佐助
リアルに佐助でした。何もかもリアルに佐助。ビジュアルも声も台詞回しも普通に佐助。「真田のダンナァ」って言い回しが佐助すぎて嬉しかったです。門を開けろって言われて任せとけとかなんとかいって網梯子登るのとか普通に忍び。「俺忍びなのに目立ちすぎじゃねえ!?」って言ってたけどw、ちゃんと佐助に見えました。鯛造くんの蘭丸と1対1で戦うシーンがあるんだけど、間違いなくそこがこの舞台最高の見せ場だったと思う。その場面の前後が赤い人と蒼い人がそれぞれ戦うという流れなので、この二人の戦いはスピード3倍増ぐらいに見えたもんw。JAEさんの感想でも書いたけど、佐助もこれぐらい動ける人ならもっと忍びらしいアクションをつけてあげればよかったのにと思いました。

・幸村はいなかったので赤い人
お前は不死身ですか(笑)。見ていた限り確実に2回は「あ、死んだ^^」と思ったぐらい斬って斬って斬られまくってました。どんだけ斬られても必ず気合(?)で立ち上がり、キメポーズ見せる赤い人はある意味最強だろうw。てかせっかく佐助が体力回復ドリンクだか痛み止めだかを「これでも飲んどけ」ってくれたってのにさんざん「ウッ・・・アァッ・・ハァッ・・・・・ウッ・・・」ともんどりうちながら喘ぐだけ喘いでおいて、もらった竹筒ぶん投げて政宗たちを追うために走っていった赤い人には思わず(ちょw痛いんだったら飲めよ!誰も見てねーから!)ってつっこんでしまいました。わたしの大好きな人が某舞台で槍使いの役をやった際本当に難しくて苦労したと言っていたので、ただでさえ大変なのにそれが2本って・・・と同情混じり目線で見ていた赤い人の殺陣はスロー・・・モー・・・ショ・・・ン?ってぐらいのスピード感でした。とにかく動きが連動してなくて、一つの型をヨイッショとこなして一息ついて次の型をまたヨイッショとこなすって感じ。でも2本だもん、しんわだもん、仕方ないよ。それでも1本の殺陣は頑張ってたと思う。槍を振り回して脇に挟んで止めてビシっとポーズつけるのはちゃんと出来てたもの。ていうか何度か槍を弾かれ1本で戦ってたんだけど、あれミスじゃないですよね・・・?(おそるおそる)。奈落からスモークとともに2本目の槍が飛び出したのはビックリしました。ちゃんとキャッチできてよかった・・・。見た目に関しては頭髪の色以外は合格点でした。特に腹筋ってか腹周りは素晴らしい出来栄え(笑)。明らかな見せ筋肉なんだけど、ごつごつべこべこ具合が絶妙で、あのおかしな衣装をよくぞここまで着こなしたなと。やるなしんわとw。あ、そういや衣装は思ってたよりもずーっとちゃんとしてました。写真映りの悪い衣装だったんですね^^。で、やっぱしんわ可愛いわ。黒目がちの目がまさにわんこっぽくて、鯛造くんとはまた違う可愛さw。鯛造くんがやんちゃな室内犬だとしたらしんわは朝晩のお散歩が大好きなお庭で飼われてる柴犬って感じ(笑)。始終痛めつけられても痛めつけられてもハッハッ舌出しながら虚ろな目になりつつも必死でついてくる健気なわんこっぷりは幸村の真っ直ぐさが見えてよかったと思います。宴会シーンのしんわも可愛すぎたしw。


伊達軍はねぇ・・・・・・・・・・・・ねぇ、みんなひっとうのこと好きですか?って思った。アニメだとみんな筆頭を兄貴とばかりに慕ってるじゃないですか。わたしそれがとても好きなのね。さらに兄貴である小十郎と筆頭命の伊達軍のみなさん全部ひっくるめて筆頭と結婚したいのね(まがお)。でも舞台上の筆頭もとい蒼い人は子分たちに「うちの大将は大丈夫なんですか?」「あの人ちょっと自分勝手すぎませんか?」ってヒソヒソ心配されててどうしようかと思いました。ゲームってそうなの?。イメージとしては体育会系の真田軍にヤンキー軍団の伊達軍って感じなんだけど、伊達軍からはヤンキー臭はほとんど感じられませんでした。なんだか親会社のテレビ局からすごいスケジュール押し付けられながら頑張ってる制作会社って感じがしたw。ギリギリでやけっぱちって感じw。真田軍が陽気にお館様を讃える会をしてる一方で伊達軍の雑兵たちは「酒でも飲まなきゃやってられねぇ」とばかりに車座になって飲んでて(ここ、真田軍が樽からお椀で飲んでるのに対して伊達軍は徳利で飲んでるのがちょっと面白いw)、そこへ筆頭と小十郎が顔を出すと「筆頭も一緒に飲みませんか?」って誘うのね。でも筆頭は「今日は酒を飲む気分じゃない」って断わるってのが脚本どおりなのかなぁ?ここで筆頭が「そうだな。今日は飲むか」とかって言うと客がすごい拍手喝采だったから多分楽のアドリブだと思うんだけど、「真田には負けねえ!」なんつって伊達軍一気に盛り上がってキューティーハニーの替え歌を歌い踊りだして、一気飲みタイムに突入。「じゃあ俺が一気してやる」って筆頭が言うと!!!「いや俺が」「いやいや俺が」って次々に手を挙げる雑兵の皆さんw。そして最後に小十郎がだまって手を挙げると「どうぞどうぞ^^」とダチョウネタキタコレw。そんで小十郎が一気飲みしようとすると、雑兵の一人がウッ・・・と口を押さえて逆サイドに走り物陰でゲロゲロしたもんだから小十郎の一気はうやむやに・・・。やっぱりノリがヤンキーというより会社の忘年会って感じがする伊達軍でした^^。
・小十郎
やばい、小十郎カッコいい。この舞台で始まる前と見終わった後の点差が一番大きかったのは吉田くん(テツ)の小十郎でした。相当若いんだけどね、どう見ても蒼い人の弟分って感じなんだけどね^^、ピンで立ってる姿はハンパなくカッコよかったです。ガタイいいから衣装が似合う。あとオールバックも素敵すてき素敵イイイイイっ><だった。テツなのにw。でもね、背中合わせがほとんどないんだ・・・。BASARA(アニメ)の何が好きかっていったら政宗様の背中を守る小十郎というその関係性なのですが、政宗様が勝手にフラフラどっか行っちゃうのは仕様なんだろうからそれにしっかり付いて行ってほしかったです。二人が一緒にいるシーンがあんまりないんだもん。敵軍に回りをぐるぐると囲まれ背中合わせになって剣を構える筆頭と小十郎の図がほとんどなかったんだもの・・・(1度それっぽい瞬間があったけど、わたしの記憶ではほんの一瞬でしかなかったです)。カテコで舞台に上がったと思ったら自然に仕切り始めたwゲームのプロデューサーがその唯一その再現度を手放しで褒めたほどカッコいいってのにコレ!という見せ場がなかったのがすこぶる残念でした。
政宗というか蒼い人
いろいろと、いろいろと覚悟して臨みましたが、カッコよかった・・・(ボソッ)。剣を頭上で構えるキメポーズがとんでもなくカッコよかった・・・(ボソボソッ)。笑いを堪える気マンマンだった「パーリィ!」やらなにやらの英語が普通に聞けてちょっとした衝撃でした。声も中井ボイス(超絶好きです)より低いというか重めではあるものの雰囲気は出てたし、鯛造くんとは確実に種類が違うけど、久保田くんも漫画の世界に嵌る人なんだなーと思いました。それなのに赤い人に比べると台詞が明らかに少なくて残念というか勿体無かったなぁ。てかノリノリ兄ちゃんっぽい台詞がほとんどなかった気がする。腕組んで顎上げつつ威勢のいいこと言うって場面が思い出せない・・・。伊達軍のヤンキー臭が感じられなかった理由はそこいらへんにもあったのかなぁ。わたしが思う筆頭よりも舞台の筆頭はシリアス度が高かったように思う。はっきり言っちゃえば「ノリ悪くねぇ?」って感じ。戦だヒャッホーーイ!って腕組みながら馬走らせるアホな人なのにw、それこそ「パーリィ!」って感じがしないんだよね。まぁこれは久保田くんの表現力の問題もあるとは思うんだけどさ、幸村と比べると政宗の描写には物足りなさが残りました。殺陣は、質はともかく見栄えはよかったです。でも、蘭丸の殺陣からは「嬉」とか「楽」とかが溢れんばかりに伝わってきたことを思うと、台詞が少ない分、殺陣で感情を表現できてたとはちょっと言えないかな。元々持ってた基礎技術や体力や出番の量が全然違うんでそこ比べるのは酷かもしれないけど、少なくとも戦うことを「楽しんでる」感はもうちょっと見せてほしかったなーと。殺陣しながら面白英語・・・は無理だとしたら戦隊的な掛け声とか言わせるだけでも違ったと思うんだけどな。・・・そういや殺陣ってみんな無言でやってましたよね。殺陣の合間に台詞とかあった記憶ないもの。政宗の六爪はないのかな・・・と思ったら、最後の最後で「装着」して登場しました^^。双眼鏡で手元を凝視したらなんだか指を限界まで広げて持ってらっしゃったのでその苦労に免じてこれ以上は何も言うまい・・・。あ、でもこれ役者目当ての人へのサービスなのか単に動きづらいからか判断しかねますが、ほぼ全編兜ナシなのはちょっぴり悲しかったです。セーラームーンみたいな筆頭が好きなんですもの・・・。カテコでも兜小脇に抱えてたし・・・・・・。そんな久保田くんはしんわに締められそうになったカテコで(しんわが挨拶しただけで締めそうになって、佐助の人あたりが「政宗からも・・・」って気遣ってくれたのw)途中まで真面目というか普通に挨拶してたんだけど、しんわが「斬られまくりながら頑張りました」的な挨拶をしたのを受けて、「僕は斬って斬って斬って・・・斬って・・・・・・まだ斬りたりません。ここにいる皆さん(客)を斬りたいぐらいです」って、ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww久保田wwwwwwwwwwwwwwww。それ聞いて鯛造くんがリアルに失笑してたわよw。でも最後の最後の挨拶で恐らく客全員が期待していた「今日はこの後打ち上げ『パーリィ』で盛り上がりたいと思います」と言ったのはさすがオタの期待を裏切らない男だわw。



題材・会場・キャストから始まる前の期待度は高すぎるほど高かったので、その期待に応えてくれたとは到底言えないわけですが、幕が上がった後逆に期待値を下げすぎたので終ってみたらカテコまで含めて結構面白かったという印象ですw。上がって下がって結局真ん中に落ち着いたって感じw。でも、何やら途中からアンケート用紙に「今後見てみたいキャラは?」という質問が加わったそうだし、挨拶に出てきたゲームのプロデューサーもかなりノリノリだったしキャスト(特に赤い人と蒼い人)(織田軍は苦笑いでした。全員死んだしねw)もまたやりたいと結構本気で言ってたように聞こえたので恐らくそういう話は出ているのではと思いますが、そのつもりなのだとしたらまず営業面の努力を考え直してもらいたいです。元ネタ(二次元)ありの舞台だってのにキャラショットが公開されたのがほぼ当日ってありえないでしょ。この手の舞台ではクオリティ的には下手したら舞台より重要かもしれないコス写真も6枚入って800円と微妙にお買い得価格(な気がする)なのはいいとしてただの白背景にアナザーショットにしか見えないのが6枚ってなんのつもりかと。政宗の兜有り無しの違いすら出さないとかまじでなんのつもりですかと。そんでもってパンフが間に合わないってね・・・・・・失笑通り越して真顔になりましたよ。やる気あんのかと。物販スタッフもあんまり感じよくなかったし遅れて来た客を案内するスタッフは腰屈めることすらしないし、それなりにオタ舞台行ってる方だと思うのですが、この辺に関しては過去最低ですね。ピュアボ舞台を軽々と越えたよ。BASARAブームの一つとしてではあったけど全国紙に記事として掲載されたりかなり大きな企画のように見えたのに、蓋開けてみたらキャストの熱演以外は学祭に毛が生えたようなもんでした。それでも結構面白かったってのは一重にキャストの頑張りに尽きる。脚本も演出も音響も照明も低レベルの舞台をここまで見れるものにしてくれたのはキャストの力ただそれのみ!だと思いました。だから舞台以外のモロモロがキャストの耳に入ってなきゃいいな・・・と思います。キャストには純粋に達成感とか充実感とかあと客からの拍手とかそういうものだけを持って帰ってもらいたいなーと。
興行的には恐らく成功の部類に入ると思うので、制作サイドがこれでいいんだと思ってなんの改善努力もしないんじゃないかという不安はありにありまくるわけですが・・・次があるとしたらきっと行くんだと思います・・・。だってキャストはやっぱりまた見たいもの・・・。蘭丸出ないかもだけど・・・。