- 作者: 金城一紀
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/07/26
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 38回
- この商品を含むブログ (112件) を見る
私の場合ですが、実生活が楽しくてたまらない時って映画を見ようとは思わなくて、むしろちょっと疲れてるときとか弱ってるときとか眠れないときとか、なんかこう、現実逃避したくなるときに見ることが多いせいで映画って非現実の象徴だよな・・・と思っていて、だから映画好き、映画マニアの人って常に現実逃避してるというか、どこか脆そうだなぁってイメージを持ってたりするわけです。自分でもよく分からないほんと勝手なイメージなんですけど。で、金城一紀という人は間違いなく映画を愛してる人で、私のイメージ通りの脆さがこの本の中に溢れていて、でもそれは壊れやすいとかそういうものではなくて、脆いという言葉が悪いのかな・・・純粋・・・かな、純粋さゆえに傷つき壊れかけ、純粋に誰かを想い、純粋に行動する・・・もっと上手くもっとずるく生きたほうが絶対楽だと思うけど、でもそれって結構素敵なものを見逃してたりするんだろうなぁって、なんかかなり脱線してる感想ですけど、そんなことを思ったりしました。
全作に登場するフランス映画がどれほどイマイチなのか、実はそれがいちばん気になるところ(笑)。