『仮面ライダーゴースト』第21話「脅威!眼魔の世界!」

もう20話すぎたんですね・・・(ぼんやり)。
マコト兄ちゃんの身体争奪戦は結構だけど、それはそれでものすごく結構なんだけど、タケルの生き返り問題ってどうなってるんですっけ??。なんか英雄の心を繋げとか言われてた気がするけど、毎回関智一がオカマになったりカタコトガイジン(イエス アイム エジソン ってなんだよw)になったりしてるのは英雄の(英雄と)心を繋いでることになってんですかね??。
わたしにとってそれはどうでもいいとまでは言いませんが(だって主役だし)あんまり興味を抱けない軸なんで(主軸だけど)そこいらへんについては完全に流し見状態なんだけど、もう20話すぎたんだなーとか思ったらふと今なんの話してるんだっけ・・・?ってことが気になりました。この状態に慣れちゃったんだか御成もアカリも危機感皆無だし(わたしには伝わってこないし)、タケルもタケルで眼魂全部奪われたというのに動じる素振りひとつ見せない(それよりもマコト兄ちゃんを追って眼魔界に行くことのほうが優先だ)し。
で、どんな考え方の人なのかと思ってた大帝・アドニスさんはアランに「迷ったときは自分の心に従え」とアドバイスしたくらいなんで、『心』というものの存在というか意義というか意味というか、それらを認めてはいるようで、さらに姉・アリアもまた深海兄妹に親愛の情を抱いているようで、てっきりアランは一族のはみだし者なのかと思っていたのにむしろアデルお兄様のほうが孤立無援・・・という感じのようで。
どんな教育方針の元育てられたのかわかりませんが、深海兄妹と出会った時の、また成長したマコトと拳交わした時のアランを見る限り、心=怒りや憎しみの感情を排除してこそ、それらのない世界こそが完璧なる世界だと教えられて生きてきたっぽいよね?。実際、イーディスに問われたアドニス自身もそんなことを言ってたし。
でもなんか唱えてるところへやってきた兄には「ここはお前が来ていいところではない」と厳しく叱責したのに対し、その場所へ呼んだ弟には「迷ったときは自分の心に従え」などと教えた。
それらを考えるに、アドニスの中でなんらかの“変化”があったのではないかなと。であれば、変わらないアデルお兄様がそれを認められず、ゆえに父にとって代わろうとしているのだとすれば、流れとしては納得かな。今までは自分が父上から帝王学を教え込まれ弟は放任されていたのにこの仕打ちなのだとしても、昔から父上が兄よりも弟を可愛がっていたのだとしても、弟に嫉妬する兄の気持ちは理解できるし。
で、そんなアデルお兄様によって父殺しの罪を着せられるアランってな展開になるようですが、父上が死んだこと、兄が手を下したこと、それを自分のせいにされたこと、そのショックを受けるアランの前にマコトが現れる・・・!ってなことになるんですかねっ!?。マコトはもちろん自分の身体を取り戻すために眼魔界へ出向いたわけだけど、追い詰められ絶望するかつての親友を前にしたらそんなに邪険な扱いはできないと思うのよ!マコト兄ちゃんは!。俺にできることはないか?とか言っちゃうと思うのよマコト兄ちゃんは!!。罪な男!!!!!(妄想爆発)。

『わたしを離さないで』第8話

これまでの時間を全て爆発させたような、壮絶なる美和の最期だった。
『天使』という言葉は欺瞞以外のなにものでもないと思ったけど、その言葉を死にたくないと訴える美和をなだめるために恭子が使う。
陽光で教えられた絵を描くという行為が、まるで天使のような恭子と美和の絵が、今のトモを支えてる。
そして美和の残した手と手を繋ぐ像によって、美和の残した想いによって、恭子とトモは“猶予”を得るべく文字通り運命と戦うことになるのだと。
そこに何かを見てとれるような気はするし、子供時代から始まったこの物語がじわじわと昇華していってるのも感じたりするんだけど、どうにもこうにもそれ以上、感情面で踏み込めないのは無意識にわたしの心がこれ以上入り込むことを拒否しているからなのだろうか。
ていうかさ・・・・・・ぶるぶる震え「わたしを離さないで、恭子!」と絶叫する美和を見てたらさ、それまではおとなしかった牛や豚が売りに出される(加工される)べく搬送車に乗せようとしたとたん暴れるってな話を思い出しちゃってさ、気分が沈んだよね・・・。

恒川 光太郎『ヘブンメイカー スタープレイヤー2』

ああ、前作のスタープレイヤーで主人公だった女性がシリーズ通しての主人公なのではなく、毎回異なる主人公が『スタープレイヤー』というシステムを使って何を願うか、という構成のシリーズなのか。
私が前作を思いのほか楽しんだのは“アラフォー無職女性”という主人公の属性によるところが大きかったので、そこはちょっとガッカリだなぁ・・・と思いながら読み始めたのですが、W主人公の関係性が見えてきて別々の話だったものが交差した瞬間から一気に気持ち悪くなって、前作とは真逆の印象に・・・。亀人間とかなんでそんな悪趣味なことを思いつくの・・・。好きです。
しかしこれ、『スタープレイヤー』として神の力にも等しいものを手に入れた人間たちが何を願いどんな人生を送るのか、単純に性差によっても違うだろうし(前作の女性主人公はとても現実的だったし、今回もスポーツ選手やら芸能人を呼びまくって疑似恋愛を楽しんでるという女性のスタープレイヤーの話がチラっとあるし、比べて今作の男は・・・と思うとやっぱり女のほうが精神的に強いな、という気が)スタープレイヤーを手にする(与えられる)理由、その時の状況によっても違うだろうし、いくらでも描けそうだよなぁ。ぜひとも書き続けて欲しい。