長岡 弘樹『119』

119

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「和佐見消防署」に勤務する「消防官」たちによる9つの物語です。

伏線の張り方にやや強引さというかそうであることが長岡作品比としてあからさまかなーと思うところはあれど、そうであってもいつもながらのキレは健在なものの、死と隣り合わせの職業柄か気が滅入るような話ばかり、特に「自殺」が鍵となる作品が多いので、心身共に弱り気味の時は読まないほうがいいと思います。気持ちが引っ張られるから(経験談)。