『騎士竜戦隊リュウソウジャー』第27話「天下無双の拳」

喋れる騎士竜と喋れない騎士竜がいることはわかった(それについてはもう答えを求めないことにする)けど、親はギャオーしか言えないのに子供は人語ペラペラなのはそれとはまた別問題じゃない?。親と子が離れ離れにさせられてたのは親を起動させるためには子がスイッチになる必要がある(そういう設計である)から、念のためスイッチ外した状態で封印した(された)のだと解釈するとして、封印された親はギャオーなのにあの状態じゃ親と離れてからずっと一人ぼっちだったであろう子が流暢に人間の言葉を話すってどんな仕組み(?)だよと。
取り外し可能な子供が喋るという『設定』自体はいいよ。喋れる騎士竜はオッサンばかりなので(あれ?シャインラプターはきまぐれっ娘らしいけどコスモラプターって喋るっけ?)大きくタイプが違うことだしそこはいい。でもその設定に意味というか背景というか、そういうものをちゃんと用意しているのか?ってところなのよ。

パキガルーという騎士竜を出すにあたりM・A・Oボイスの子供キャラにしたいってな希望(お達し)があったとして、それを作品の中に落とし込むための理由付け・肉付けが必要だと思うの。それを一から十まで劇中で説明しろといってるわけじゃなくって(説明があるならありがたいけど)、そういうものがちゃんとある作品は話を進めていくなかでそれらがちょこちょこ見えたり零れたりするもんでさ、それにより広がりとか深まりとか、新たな一面が出たり見えたりするものだけど、この作品は半分すぎてもそういうの皆無だもん。なんにも考えてないんだろ?と思うしかないじゃん。

ていうか今回これが一番驚いたというか呆れちゃったんだけど、わたしこの作品って「リュウソウ族」VS「ドルイドン族」という種族戦争の話で、元々地球を取り合って争ってたのが隕石から逃れるためにドルイドン族が宇宙へ逃げて、最近になって改めて地球を侵略すべく再訪してきてるというつもりで今まで見てたんだけど、ドルイドン「族」が地球を攻めてるのではなくドルイドン族の個々人が「地球を俺のものにしてやる」ってんで個別にやって来てるってことだったんですね・・・。つまり相手は「組織」ではなくあくまでも「個人」だと。
そりゃ一向に「敵組織」が見えてこないはずですよね・・・ってそれ今頃言う?。
そしてこっちは「リュウソウ族」として戦ってるのに30話まできてその個人を2体しか倒せてない・・・・・・と思ったらそのうちの1体宇宙に逃げて生きてました!って・・・・・・。

それからガイソーグの「鎧脱げない」発言が本当ならガイソーグはナダじゃないのか?。だとしたらこの人行動を共にして時々説教するだけで何一つ役に立ってないんだけどなんのための存在なの。
パキガルーの封印場所を示す古地図を所持してはいたけどそんなの龍井パパ&セトーさんで十分役目を果たせるし、6人ですら満足に動かせないのに(今回なんてトワとバンバの素面でないんじゃないかと思ったわ・・・)、さらに人増やしてどうすんだとしか。
まあ、現時点でガイソーグがナダじゃないなら別の誰かということになるわけで、性懲りもなくさらなる新キャラを出すのでないならおそらくそれは誰かの「マスター」なのではないかと予想するので、だとしたらそのマスターを救おうとしてナダが次の装着者になってしまうという予想もまたできるけど、勝手に予想しといてなんだけどナダに魅力を感じないのでそんな展開になってもどうでもいい気が、というかガイソーグという存在すらもはやどうでもいいような・・・。