『監察医 朝顔』最終話

最悪桑原君で桑原君でなければ右團次さん、じゃなかったら笠原秀幸さん(がド本命)だと確信の勢いで予想してたんで開始早々笠原秀幸さんが、続いて右團次さんが、そして桑原君が次々に「無事」だと判明したのにはなんていうか・・・・・・梯子外された気持ちになっちゃったよね・・・。
震災で家族を亡くした(行方不明である)という設定が作品の根幹にあることだし、このうえまた“災害で誰かが死ぬ”なんてことを望んだりはしないけど、でもけっこういろいろと考えてたもんでまさかここまで何事もないとはさすがにびっくりだわ。

てかもともとは右團次さんが追ってた事件だってな話なのに野毛山署が勢ぞろいで悪人を逮捕してて、最終回の右團次さん(と桑原君)ってばジャージ着てただけとか切ない・・・。土砂崩れの現場は山梨で、離婚していろいろあった末山梨県警の職員になった三宅マンってこっちも切ない・・・のはそれとして、遺体安置所で解剖するのに検視官の立ち合いがあればいいだろうと哲太がカッコいいとこ見せてたけど、哲太は神奈川県警所属だろうに別の県の解剖に立ち会うのは問題ないの?と思う一方で、そのへん(のリアリティ)に拘らないなら悪人逮捕の現場に右團次さんと桑原君もいたっていいのにね、とも思いました。戸次に見せ場があったのは笑ったけどw。

友人の遺体を解剖できなかったことでメスを握れなくなった朝顔が「なに」をキッカケにそれを乗り越えるのかという最終回における見どころの一つも「アッサリ」で、震災を思い出させるような状況のなかそれが自然災害ではなく人災であることに繋がる証拠=正確な「死因」を突き止めるためというのは心情的に納得のいくキッカケではありましたが、ドラマとしてはあんまり盛り上がらなかった。劇的な「なにか」がないのがこの作品の特徴とはいえるけど、桑原君の殉職疑惑と合わせて死者の数のわりには淡々とした最終回だったな、という印象が残る。サブちゃんのその後について希望的な描写も全くなかったし。



灯篭流しパートは大じいちゃん突然の錯乱(にしか見えなかった・・・大じいちゃんこそ平さん以上に「娘のいない現実」に向き合うことができずこんなふうに号泣することもなかったんだろうな・・・とは思えどいきなりこんな状態になったらつぐみちゃんトラウマになるんじゃ・・・と心配になったわ)にはビビったものの、平さんと朝顔が「妻・母の死」をようやっと受け入れることができたのかなと思える終わり方でこちらは良かった。それもこれも桑原君が無事であったからこそであるわけで、つぐみが「台詞を完全に自分のものにしてますよね」といっぱしの演劇通みたいなことを言う桑原君が無事でよかったよ!(でも朝顔との出会いに興味はないですw)。