『ハンマーセッション』第3話

途中まではこれのどこが詐欺師が立てたプランなんだ・・・・・・?と思ってたんだけど、ここぞというところでちゃーんと天才詐欺師らしさを見せてくれたんでこれまでで一番納得のハンマーセッションでした。だってわたし本当にそんな法律があるのかと思っちゃったもん(笑)。てか正宗ちゃんに誕生日を母親の手の届かないところで迎えさせるために逃げてるんだってのは分かるんだけど、わたしは『18歳待ち』と聞いて「結婚できる」としか思いつかなかったんだよね。だから蜂須賀が役所で貰った書類は婚姻届で、18歳になったら結婚して独立すればいい!ってなことなんだとばかり思ってました。でもそれを狙ってるんであれば事前に署名しておいてあとから役所に提出すればいいだけだし、よく考えたら(いや考えずとも)彼女の気持ちガン無視じゃねーか(笑)。
18歳になった時点で署名しないと法的に認められないという設定にすることで嘘の信憑性が増すってことかー。なるほどね。そこにお坊ちゃま正宗ちゃんが「男になるため」の根性試しとして無駄な逃亡(本気で逃げるならどっかの部屋に閉じこもってる方が効果的だもんね)を絡ませるのも、逃げ切ったという達成感を自立のキッカケにしたってのはありがちながらも上手い展開だと思ったし、正宗ちゃんを男にすることで母親のハンマーセッションをもやってのけたってのも納得の展開。まぁ母ちゃん改心早過ぎだけどなw。母ちゃんがちゃんと彼女の実家に迷惑かけたことを償おうとする描写を入れたのも良かったと思う。オチ的にもねw。
でもね、学校の体育用具倉庫?でキスぐらいならともかく本格的に身体弄りあうってのはどうかと思うの。それを見咎められて母親の誘導に乗っかるようにして彼女のせいにした黒沢はいくら母親が怖いからと言えども最低男と言うしかありませんが、彼女も彼女だと思うんだよね。この年頃の男なんてもうヤることしか頭にないわけでさ、そこをコントロールするのは女の役割だと思うんだよね。あの状況であればキス以上はだめって断固拒むべきだった。それをしなかった彼女にも間違いなく非はあったと思う。てか学校の倉庫と言えばエロゲの定番みたいなもんだろうから(知らんけどw)、倉庫自体はいいとしても、まだ学校に人がわんさかいる時間に鍵もかけずにペッティング(笑)ってどうかしてんだろw。あれ見咎められなかったらもっといってたぞ、絶対(笑)。せめて夜中にしてくれよと。夜中に見回りの先生に見つかっちゃった><じゃいけないんですか?w。あのシーンが意図したものってのは二人の関係がバレて母親激怒ってな展開の中で「蜂須賀が黒沢の胸の痣に気付く」ってことと、「楓に目撃させ話に絡める」という二点があったんだろうなと思うのですが、それにしたってもうちょいなんとかならなかったのかと・・・。あの様子じゃ母親からの束縛の反動でってのはちょっと無理があると思ったし、それどころかどっちも心よりも身体が目当てと言われても反論できねーぞw。なので蜂須賀先生にその点についてのフォローをしていただきたかったです。タイミング的に同じようなことを企んでる中高生も沢山見てることだし(笑)。
今回楓が「一人暮らしだから家に帰らなくても大丈夫」だという情報が投下されましたが、あのちょっと過剰とも言えるお節介+イマドキの女子高生にあるまじき江戸っ子口調はその「一人暮らし」に理由があるのかなぁ。そこには当然1話で登場しただけでその後影も形も見えない赤羽4号逮捕に執念を燃やす刑事の父も絡んでくるだろうし。刑事の家庭は離婚が多いと聞くので父親と別々に暮らしてるってことはありえそうだけど、それにしちゃ電話で交わされてた会話にそれらしき空気はなかったような。となると楓の一人暮らし発言は単に仕事中毒の父親は滅多に家に帰ってこないから一人暮らし“みたいなもん”ってだけかなぁ。それに理解を示し大したことがない風を装っていながら実は寂しさを抱えていて、自分から父親を奪った赤羽4号を憎んでる・・・とか?。もっと想像を逞しくすると母親は病気か事故で亡くなっていて、楓が父親に母親が危篤だと連絡を入れたのに赤羽4号を捕まえられそうだった父親は数日間病院に来なかった・・・とか。
あと今回は蜂須賀が絡まないところで楓とクラスメイトたちが会話してるシーンがあってよかったです。せっかくそこそこのメンツが揃ってるんだから話に噛ませないなんてもったいないと思うんだよね。ごくせんみたくクラス全員で蜂須賀と黒沢の逃亡に加担しろとは言わないけどさ、蜂須賀→今村さん→楓ルートで蜂須賀が黒沢を誕生日まで親から逃げさせてることが伝わって、楓が司馬あたりにそれを話し、信吾や真潮、あと楓の友人あたりが食料渡したり追っ手にチャリンコでぶつかったりと逃亡に協力する・・・なんて展開だったらもっと若手俳優オタ目線でももっと楽しめると思うんだけどな。つーか信吾と真潮の距離が縮まってるらしき描写がないのはどういうことかと!。これは司馬もそうだけど、各話でメインやった子たちのその後もさりげなく描いて欲しいわけですよ。じゃなきゃ蜂須賀のハンマーセッションはなんだったんだって話じゃん。司馬家の空気は多少なりともよくなってんだろうし、真潮は万引きやめただろうし信吾も楽しくバンドやってんだろうけど、ハッキリいってそんなことはどうでもいいわけですよ。重要なのは学校の中、蜂須賀の生徒としての彼らなわけじゃん。だってこれ学園ドラマなんだから。そこらへんもうちょっと考えてもらいたいです。
まぁビーチバレーは最高でしたけども(笑)。