お正月に読んだ本の一言感想

有川 浩『図書館革命』

図書館革命

図書館革命

なんかみんな納まるところに収まってめでたしめでたし・・・って感じなんだけど、柴崎と手塚兄弟の関係がなんというか、艶めかしいのは気のせいですか。なんつーの?柴崎オトコマエ兄弟を両天秤?みたいな?めっさムカつく(←手塚兄弟好きのわたし)。

なにやらアニメ化するそうで、小牧の声は是非とも遊佐さんにお願いしたいです!!!!!


ジェフリー・ディーヴァー『ウォッチメイカー』

ウォッチメイカー

ウォッチメイカー

次に続くというか、次のステージへの序奏という感じで、いつもよりもどんでん度は少なめでした。尋問のプロフェッショナルが新たに登場し、これまでにも増してチーム戦といった感じ。どうやらウォッチメイカーをボーンコレクターのような敵にしたいようですが、うーん、ボーンコレクターに比べるとゾクゾクするような色気=怖さが足りなすぎるかなという印象でした。


海堂 尊『ブラックペアン1988』

ブラックペアン1988

ブラックペアン1988

現在の東城大学医学部の中枢を担う人達の若かりし頃の物語です。高階病院長萌えの人だとしたら絶対に読まなきゃダメです。あと田口先生が神経内科医を選ぶ理由となったシーンが描かれているので、田口先生オタも読むべき(笑)。

これまで刊行された中で一番読みやすかったです。やっぱ白鳥が出ないからかな・・・。


新堂 冬樹『摂氏零度の少女』

摂氏零度の少女

摂氏零度の少女

砂漠の薔薇に続く、現実に起こった事件を基にしたノベライズ第二弾と言っていいでしょうか。今回は女子高生が母親にタリウムを飲ませ続けた事件の物語です。砂漠の薔薇は新堂らしさがほとんど見当たらなくてガッカリしたもんですが、これは違った。主役の少女・涼子の頭の中は紛れもなく新堂先生らしくどうぶつパラダイス☆でした。単にゾウとかキリンとかカバとかでなく、ゴリラはゴリラでもローランド・ゴリラとかフタユビナマケモノとかラーテルとかコモンマーモセットとか無駄に珍しい動物を出すところに動物好きの血を感じることができるし、だんだんと珍種になっていくことで狂気が加速する涼子の頭の中を表現してるところがすごいなと(笑)。