ダン・ブラウン『天使と悪魔 (上)(下)』

天使と悪魔(上)

天使と悪魔(上)

天使と悪魔(下)

天使と悪魔(下)


帯につられてしまいました。だって

怒涛の徹夜本! トム・クランシーの圧倒的迫力、マイクル・クライトンのスピード感、そしてトマス・ハリスに比する強烈なスリラー!

ですよ。読まずしてどうする!って勢いじゃないですか。かなりの文量なのですが、半分は反物質というエネルギーや、フリーメイソンカトリックの歴史、ローマ建築や美術などの薀蓄。その種のものに興味がある人だとすればそこらへんも楽しめるのかもしれないけど、全く興味のない私としては軽く苦痛。薀蓄を除けばハリウッド風アクション活劇って感じ。話そのものはおもしろかったですよ。ローマ教皇選挙会の当日、有力候補の4人が行方不明に。イルミナティと名乗る組織が候補を1時間に1人ずつ殺し、胸に焼印を押してさらすという。死体をさらす場所はどこか!?加えて街一つなくせるほどの威力を持つ反物質というものをヴァチカンのどこかに設置したという。タイムリミットは夜12時。主人公の二人(男女ペア)は探し出すことができるのか?ヴァチカンの運命は?といった感じ。お約束のようにいくら死にそうになっても助かる主人公。もちろん、ロマンスも生まれるのですよ。あーアメリカっぽい。殺される4人の枢機卿がなかなか無残な殺害方法で、結構雰囲気あります。ハンニバル風。読むことをやめられなくて一気読みって程じゃないけど、あーどうせなら最後まで読んじゃおうって感じ。やることない時に読むといいかもしれません。