『Chef〜三ツ星の給食』最終話

ほんとにその理由であれだけのことをしてたんだとしたら、孝太郎さん屈折しすぎだろwww。
星野光子への執着・未練が消えたからゴールデンサンドバック片づけるとかこのひとなんなんだよww。
てかわたしゴールデンサンドバックの存在は従業員には秘密なんだと思ってたんでゴールデンサンドバックがウィ〜ンってしてるところに給仕長のひとと豊原さんがきちゃって「孝太郎さん!うしろうしろ!!」ってアワアワしたってのに最終的に撤去手伝わせててズコー(笑)。
でも星野光子に「Au revoir」とフラれたあとに見せた笑顔は素敵だった。悪い顔とこういう笑顔、両方素敵に見せられるのが孝太郎さんの魅力なのよね。
あとあと自分の料理を作るべく部下たちに宣言したときの豊原さんの笑顔もチャーミングだったー!。
よくよく考えたら孝太郎さんがオーナーで豊原さんがスーシェフの店ってものすごいわたし得よね。とりあえず近所で働きたいよね(出退勤姿を毎日チェックしたいw)。
給食チームのほうは見事にいい「チーム」になったなと。リアリティとか抜きにして(1校だけ自校給食にするより三つ葉小学校の給食調理室をまるっと給食センターに吸収して市内の全小学校で美味しい給食を食べられるようにすればいいと考える人間はいないのかと)(まぁそうなると毎日給食食べてる子供のところにいって「最高に美味しい」って言わせることが出来なくなるだろうから星野光子は反対するだろうけど)、ただ自らの欲望を満たすための金を稼ぐためだけに働いていた人間たちがスーパー主人公と出会い引っ張られるなかで仕事にやりがいを見つける話としては悪くなかった。さすが芸達者なひとたちを集めただけのことはあったよ(成志先輩が言ってた下北界隈で有名な舞台美術やってる“彼女”ってこれインディさんのことかよw)。
こんな脚本でも天海祐希天海祐希で、このメンツを率いる座長としてあまみんの魅力は堪能できたし、ていうかあまみんとエンケンさんのコンビ演技最高だったし、だからこそもっとまともな脚本だったらと思わずにはいられないけどもう終わったことだしこれ以上言うのはやめます。

『キャリア〜掟破りの警察署長〜』最終話

わたしがこのドラマを見続けた(見続けようと思った)のって『やっくんこと松本岳くんがなんのために存在しているのか』という疑問に対する答えを見つけるためだったわけですが、最終回でようやっとそれが見つかりました。
アホさんのマフラーを剥ぐためでした(笑)。
やっくんがマフラーを剥ぎ取ったことでアホさんの首筋にある特徴的な痣が人目に晒され、その目撃通報が続々と届くことでアホさんの動線が見えると共に隠ぺいできなくなっていく・・・という展開だったわけで、まさにMVPの働きでありました。たぶんそのご褒美ってかその働きが認められて刑事になることができたのだろう。
いやあ、まさか最終回の美味しいところをやっくんが持っていくとは思わなかったわ。ていうかチーフが出たあたりからやっくんの存在とか忘れてた(笑)。
で、南が撃たれるというシリアス展開を最終回でどうまとめてくるのかと思ったら、なんかもう手垢つきまくりの展開の連続に笑うしかなかったわw。「海外に行ってた時期があるから時効は成立してない」とかさw。
そういうところも含め、気楽に見られてよかったです。
新人刑事・やっくん青木の成長と白洲くん松本と娘の関係にヤキモキする南さんが見たいし、続編は無理でもSPぐらいはあったらいいなーと思うぐらい、なんだかんだで楽しめました。

朱川 湊人『私の幽霊 ニーチェ女史の常識外事件簿』

私の幽霊 ニーチェ女史の常識外事件簿

私の幽霊 ニーチェ女史の常識外事件簿

久々に朱川さんを読んだーーーーーーーーーーーーーー!って感じ。
現実の厳しさが「ホラー」と「ファンタジー」で包まれた、まさに朱川さんの世界観で、これこれ!私が好きな朱川さんはこれだよー!と小躍りしながら読みました。
ていうかこれ、タイトル作から始まって、四話めまではこれ単独の連作短編集だと思ってたんだけど、五、六話には「マガチ」が出てくるんで『冥の水底』の続編というか、“街で生きるマガチ”の物語でもあるんですね。
最終話の「紫陽花獣」が素晴らしかった。その情景と、マガチであるアコの心情に胸が押しつぶされそうになりました。その結果友人の娘が劇的に変わる・・・なんてことはなく、でも紫陽花獣の存在を知ったことは人として生きるための糧になるだろうし、それは主人公もそうであると、その後味までまさに私の好きな朱川さんで満足です!。