『仮面ライダーエグゼイド』第8話「男たちよ、Fly high!」

『適合者』という言葉は劇中で登場していたものの、それがどういうもの(どういうシステム)なのかということはわからなかったわけですが、今回“仮面ライダーになるためには『適合手術』を受ける必要がある”ということが明らかになりました。仮面ライダーになるためのシステムを開発した会社社長は別枠として、その「適合手術」を受けているのが「医師」ばかりだということについてはまだ説明がありませんが、ライダーやってる奴らは全員その「適合手術」を受けていると。そして適合者となりライダーガシャットを使い(変身し)続けることには『真の意味』があり、幻夢コーポレーション社長・檀黎斗と仮面ライダースナイプ・花家大我はそれがなんであるか知っているらしいと。
で、そんななかどうやら一人だけ適合手術を受けずに仮面ライダーに変身できたものがいるようで・・・それは主人公・宝条永夢であるようだと。
視聴者は永夢がかつて日向恭太郎の『手術を受けた』ことを知っているので、そこにその理由、因果関係があるのではないかと想像することができるけど、劇中では誰もそれを知らないわけだよね。
ポッピーピポパポとかいう女はそれについてどう思ってんだ?。
この女はまずガシャット使用者としてスカウトすべくゲームイベント会場に“天才ゲーマーM”を探しに行ったわけだよね(ってことはやっぱり適合手術を受け適合者となる条件に「医者であること」ってな項目はないように思うけど)。そしたらそこに研修医・宝条永夢がいて、なんだかんだで仮面ライダーエグゼイドに変身できちゃったと。
視聴者は仮面ライダーになるためには適合手術が必要であることなど知らないから永夢が仮面ライダーになれたのは『天才ゲーマー』だからだと思うし、ポッピーピポパポもそのつもり(仮面ライダーになってもらうつもり)でゲーム会場にMを探しに来たとも思ってるわけで、だから少年の主治医である研修医・宝条永夢が天才ゲーマーMだったという“偶然”からこの物語が始まったんだと、そこは素直にそういうものとして受け止めたわけですよね。
でもそれはあきらかに『異常』なことだということが今回わかった。それなのに天才ゲーマー云々以前に適合手術を受けてない人間が仮面ライダーになれてしまったということについて、ポッピーピポパポが全くの無反応でここまできたのはどういうことなんですか?。飛彩先生や貴利矢がそうであったのはわかる。彼らは永夢が適合手術を受けていないことを知らなかった(受けていると思ってた)だろうから。でも立場的にポッピーピポパポも知らなかったとは考えにくい。じゃあなんで何も言わないの?何も調べようとしないの?。この女はなんのために存在してんの?。
なんのために存在してるのは院長もそうで、締めるべきところすら締められない(脚本上締めさせてもらえない)大人なんて存在する価値ねーだろと思ったら、なに?大我が今みたいな感じになっちゃったのは院長のせい(院長の発言のせい)なわけ?。存在価値ないどころか悪影響与えてるとかこの作品マジでマトモな人間いないのかよ。
でも檀社長に「あんたのおかげで自分の信用はガタ落ちだ」って、お前最初から信用ねーだろうよwwと思った瞬間社長からそう突っ込まれる貴利矢さんやべえ憎めなくなってきた(笑)。
あとなんかグラファイトさんもあたまよわいこっぽくて、グラファイトさんかわいそう話がきたらわたし絆されてしまうかもしれません(笑)。

『真田丸』第47回「反撃」

ああ・・・片桐さん・・・・・・わたしは前回を見てもしかしたら片桐さんの中に大坂城のクソ女共目掛けて大砲ぶっ放ちてー!ってな思いがあって“そうだとわかったうえで”家康の甘言に“乗せられたフリ”したのではないかと、そんな感想を抱いたわけですが、片桐さんはそんなひとじゃなかったです・・・。なかったです・・・・・・。
片桐さんはほんとうに愚かなだけでした。最後まで愚かなまんまでナレ死とか、片桐さんらしい最期と思えばいいんですか。
それからお兄ちゃん。お兄ちゃん超愚か。猛烈愚か。愚かすぎて言うことないです。
こんなしょーーーーーーーーーーーーーーーーーーーもない話を入れたのは、話のスケールこそ違いすぎるけど 阿茶局VS初・大蔵卿とお通VS稲・おこう どちらも女同士の戦いであり、女怖ええってな話であり、女の戦いに翻弄される真田兄弟ってな図式だと解釈しましたが(そらあさイチのゲストに出た堺さんが真田丸に登場する女性たちの中で嫁にするなら誰?ってな質問に「直江」と答えますよねと妙に納得w)、それにしたってお兄ちゃんが馬鹿すぎてうんざりだよ。まんまと下心につけこまれて引っ越しと店の開店費用を出させられた上に会いに来るたび裏で金取られてたってのに、それを知ってなお膝枕+耳かきプレイの金額見て「高くないか!?」とかほんともうね・・・わたしの1年間を返せと言いたいわ。
ってなわけで女たちの交渉ですが、阿茶様が本多正信に負けず劣らぬやり手であることはわかってるけどそこに飛び道具であるきりを投入することでもうちょいどうにかなるかと思ったものの全然ダメだったね。「役者が違う」とはまさにこのこと。信繁に流れがヤバい感じになったらかき回せと頼まれたきりが文字通り身体張って初に発言のタイミングを作るんだけど(これ、演じてるのがまさみどんだから「バッカでーwww」って笑えたけど劇中ではアラフォーのおばさんなわけで、きりはまぁすごいと思うわ。こんなことやれと言われても普通はやれないってかやらないし)、たとえ初が交渉人としてもうちょい使えたとしても結果としては何も変わらないであろうと思わされる阿茶様の圧倒的交渉力。
『男(の戦い)』に散々振り回され続けた人生を送ってきた浅井三姉妹と、その長女である茶々に生涯付き添い続ける大蔵卿にとって、阿茶様のこの優しげな声音で『女の我々で戦を終わらせましょう』と必殺台詞を言われたらもうどうにもならんよね。当然それは阿茶様の作戦だろうわけで、阿茶様まじまじ恐ろしい。
それを幸村が知らなかったことが敗因であることは間違いないとして、幸村はそもそもなんで常高院様を交渉人として立てることに拘ったんだ?。とにかく本多サド守を交渉の場につかせたくないってのがあって、と同時に徳川と通じてる(と看做してる)有楽斎を行かせたくなくて、だから「女」を出すことでそれを封じようとしたってのはわかるんだけど、その「女」が常高院様である理由がわからん。まぁ・・・淀殿は行くわけないし大蔵卿は(正式な交渉人としては)行かせたくないし、初はそれまで幸村に対し「見えてる」ような発言をしてきたわけだし徳川との関係性含め初であれば有楽斎も納得せざるを得ないだろうってんで常高院様が最適だと思うのはわからんでもないんだけど、(交渉の場につくに際し事前にどれほどのレクチャーを受けていたのかしらんけど)姉のことは理解してても徳川がなにを狙ってきてるのか、それを察することは全くできなかったわけで、結果的にはなんの使い物にもならなかったわけで、つまり幸村は人選を見誤ったということだよね。初自身も政のことはわからないと不安を訴えてたのにそれを押し通したのは幸村なわけで、そもそも交渉人として出すべき人材がいないって時点で詰んでるってのはソレとして、ここいらへんが信繁という男の限界、ということか。
そんな豊臣の事実上のアタマ・幸村に対し「これぞ城攻めよ!」と言い切る家康の凄みよ。しかも両脇にサドさんと阿茶様がいるんだぜ?勝てるわけがないよね。交渉を終え見事な成果を持って帰ってきた阿茶様が家康に肩揉ませてんの見たらもう・・・無理だよこんな人らに勝てないよ。
あーあ。大坂の陣が始まる前は勝てる気しかしないと思ってたのになー。
真田丸での戦いではあれほどカッコよかった勝永さんも、牢人たちの不満を「このアニキがなんとかしてくれるってさ」と又兵衛に押し付けるわ、自分だって大将の一人なのに「考えるんだ!」と作戦立案を幸村だけに丸投げするわとなんだか微妙だったし(「考えるんだ!」の言い方が無駄にカッコいいだけにお前もちょっとは考えろよってな残念感がいや増すよね・・・)、なんかちょっと・・・虚しさだけが募る。
とか思ってたら、最後の最後で秀頼様が!「決して望みを捨てぬ者だけに道は開けるとそなたは言った。私はまだ望みを捨ててはおらぬ」って!秀頼様が!!!!!
幸村に「そなたは何があっても諦めぬのう」って言ったときの秀頼様はけっこう諦めモード入ってたように見えたけど、それでも幸村の言葉を聞いて、一度思いっきり裏切った幸村の言葉をもう一度信じてくれた秀頼様のその想いにより牢人衆が正真正銘一つになったのにはグッときたってかそんなに真っ直ぐな目でそんなにピュアなこと言ってくれちゃったらそらみんな奮い立っちゃうよな!!!
これどう考えても逆転パターンじゃん!9回裏満塁ホームランのパターンじゃん!!!!!それでこそドラマだよな!!!!!!!!!!
・・・・・・・・・でもわたし望みを捨てなかったのに道開けないって知ってる・・・・・・・・知ってるんだよ・・・・・・・・・・・・・・・。



しかしあれですね・・・「戦えぬ我らに徳川が約定を守ると思うか」って台詞は重いよね・・・。

今日気になった芸能ニュース

名脇役6人が夢の共演!本人役で共同生活の異色作、テレ東1月期
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2016/11/30/kiji/K20161130013815460.html
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2016/11/30/kiji/K20161130013815590.html

 日本映画界に不可欠な名脇役遠藤憲一(55)大杉漣(65)田口トモロヲ(58)寺島進(53)松重豊(53)光石研(55)の6人が夢の共演を果たす。テレビ東京の連続ドラマ「バイプレイヤーズ〜もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら〜」(来年1月13日スタート、金曜深夜0・12)。6人が本人役を演じ、共同生活を送るという設定は“おじさんだらけのテラスハウス状態”。“主役不在”の異色作は話題を呼びそうだ

まさにテレ東でしかやれない、テレ東にしかやってほしくない企画!!
ていうかエンケンさんに大杉漣に松重さんに光石さんに寺島さんと、ここまではわかるんだけどこのメンツのなかにトモロヲが入ってることがほんっと『テレ東』だなという感じでですね、つまりテレ東最高。
このメンツならたとえ脚本・演出がダメだとしても何とでもなる、何とでもしてくれるだろうと期待しかないんだけど、

松居監督は「ウソみたいな企画ですよね、どうやら本当みたいです。この素敵すぎるメンバーが同じ空間で芝居するだけでおもしろいに決まってる。1人でも緊張するのに6人が一堂に会すると思うと…もうなるようになれ!大暴れしてもらおう!という気持ちです」と意気込み。

 「そのための地図を、迷ったら尖るタイプのスタッフ陣で今まさに描いています。オリジナルです。深夜のテレビ東京という危険な時間帯で、危険な男たちの生活が始まります。晩酌しながら、ぜひ」と張り切っている。

監督のこの「そのための地図を、迷ったら尖るタイプのスタッフ陣で今まさに描いています」という言葉、「迷ったら尖るタイプのスタッフ陣」という痺れるようなこの表現ができる監督ならばわたしの期待なんぞはるかに超える面白いものを見せてくれるに違いないと確信したよね。
これはほんっとに楽しみ!!


そしてもうひとつ。


松たか子、5年ぶり連ドラ!共演に満島ひかり高橋一生松田龍平「カルテット」
http://www.cinemacafe.net/article/2016/11/30/45269.html?fromsp

なんかすごいのきちゃった(呆然)。


来年の一生くんは大河中心になるだろうから(出ずっぱりだと思ってる)もし大河がアレで心が折れそうになったときのためにと思ってビジュアルだけで俺完全勝利!!!の「プリンセスメゾン」を観ずに温存してるのに、まさかの1月期連ドラレギュラーってんで驚きつつ(スケジュール的には大丈夫だから出演してるのでしょうが、一生くんの身体とか精神状態のほうは大丈夫なのだろうかとちょっと心配・・・)ヴィオラを弾く高橋一生なんてものすごいものがあるなら観ちゃってもいいってか観ちゃえよわたし!!ってな感じですか?。
ていうかヴィオラヴィオラ?。一生くんの白くて綺麗だけど意外と武骨で男らしい手指を思う存分堪能できてしまうのではないですかこれ?。ていうか隣にヴァイオリン龍平がいるのよ?。
今わたし完全に真顔になってます(感情メーター振り切れると真顔になるのがわたしです)。