『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』第6話

すっかりレクター博士化した中島先生は“猟奇犯罪者の皮を被った普通の人間”だと犯人像をプロファイリングしたけれど、元医者のひとだけはそれに該当するかもだけど藤堂に罪を告白する老人たち、嬉しそうに生き生きと人を殺したときのことを語る元医者以外の老人たちは到底普通の人間だとは思えなかったわけで、これまではドンピシャで犯人像を言い当ててた中島先生もさすがに環境であり心境の変化が影響してたりすんのかなー。
最初は復讐心に燃えてたもののやっぱり殺人なんてしたくなくて、でも復讐仲間を裏切れないと、仲間のために自分ひとりが「やりたくない」といって降りるわけにはいかないと、全員がそう思っていながらも言いだせなかったとかさ、そういうことであればこれだけ猟奇的な方法を取りながらも普通の人間だと受け止められただろうけど、完全に愉しんでたよね?。偶然知り合ってしまったお嬢さんに余計な心理的負担をかけまいとして強がったとかそんなんじゃなくって、見たまんま狂気染みてるんだよね?。これを「普通」というならば、中島先生の普通基準はおかしいと思う。まぁ中島先生自身が思いっきり普通じゃないんだけどさ。
ていうかこんな時こそ東海林先輩の出番だろうに、やっぱり老人を殴らせるわけにはいかなかった・・・・・・のかな。


女の名前つけたバイクでツーリングに行ったというキャナメが写真の中ですら壮絶に残念感を醸し出しててさすがだなってのはソレとして、どうでもいい写真を「みてみて!」って見せられた時とか、どうでもいい話を「聞いて!」って聞かされた時とか、なんて返せばいいのか迷うことが結構あるんだけど、そうか!「見ました」とか「聞きました」っつってニッコリ笑えばいいのか!(笑)。

『HOPE〜期待ゼロの新入社員〜』第5話

わたしちゃんとした英文書類を作ったことないから普通はどうするもんだかわかりませんが、英文をいっぱい入力するときって、入力モードを半角英数にしない?。そしたら自ら打たない限り(必要な個所でのみ)全角にはならないと思うんだけど、全角にしてはいけないところで全角が混じってるという状況がイマイチ想像できない。作り終えたら最低1度は確認するだろうに全角が混じってることに気付かないのは仕事内容に不満を抱いてる以前に事務処理能力があんまりないんだろうなーってことだろうけど。
同期のなかで自分が一番優秀だと自負してるのに香月さんどころか高卒コネ入社の契約社員である一ノ瀬が企画業務に携わってるのに対し自分は末端の事務仕事ばかりで・・・と鬱屈抱える気持ちはわからなくはないし、結城主任との相性もよくはないんだろうなーとも思うんだけど、でもこういっちゃなんだけど“この程度”のことで転職するようじゃサラリーマンなんてやってやれないよね。高学歴らしいから転職はできるだろうけど、事務仕事すらマトモにできない(おまけにそれを女性社員に投げる)ようじゃ転職先でもきっと同じことになる。この桐明がそのことにいつどんな理由で気づくのか、営業三課の話よりもそっちのほうが興味出てきたかも。
あとまぁこれはサラリーマンとしての資質とは直接関係ないかもだけど、香月だけでなく一ノ瀬も残業してるって知ってるのにケーキを2個だけ買って戻るとかわりと小っちゃい男だよね(笑)。香月と2人で食べるつもりなのは当然としても、そこは一ノ瀬にも差し入れしてやることで(それをさりげなく香月にアピールすることで)ポイント溜まるのに、そういう地道なポイントアップが大事なんだってことがわかってねー。でもこういう瀬戸様嫌いじゃないです(笑)。

大倉 崇裕『スーツアクター探偵の事件簿』

ぜったいそうであろうことは読む前からわかってましたが、やっぱり スーツアクター>>>>>>>>>探偵 だった(笑)。
なんかもう・・・ムオワッとした臭いと熱気が伝わってくるよう(笑)。
でも大倉さんのすごいところは、というか大倉さんがただの特撮オタクではないところは、「事件簿」の内容がちゃんとスーツアクター(特撮)業界ならではのものになっていることにある。それこそただの特撮ファンでしかない私ですからスーツアクター業界についての知識など耳学問でしかありませんが、それでも事件の動機には頷けてしまう。事件に直接関わってはいない人々の葛藤とか、憧れの作品・人への想い、怪獣への拘り、プライド、そういう“人情”に共感できてしまうわけで、それがこういう事件を引き起こしてしまったんだなーって頭ではなく心で理解できてしまう。
これほど特殊な業界を舞台にしたミステリーをこれだけ読みやすいものにできるのは、やっぱり大倉さんの特撮愛あればこそ、なのだろう。