『仮面ライダーウィザード』第50話「大切なものは」

フラフラといずこへかへ向かうコヨミの姿を見て焦ったのかなんなのか、串刺しにしたグレムリンにトドメ刺さず自分の武器ごと置き去りにした結果、相討ち状態の晴人よりも先にコヨミの元へ駆け寄ろうとして周囲への注意を怠った結果、自分の武器でグレムリンに斬られちゃったと。
しかも何?白い魔法使いの“武器”を使えばコヨミの中にある賢者の石が取り出せるんですって?。
そんなこと初耳ですが、だったらいくら動揺したからといってそんなものを賢者の石を狙ってる(ことは知ってるんだよね?)グレムリンの手元に残しコヨミを追うことを選んだ笛木の失策以外のなにものでもありませんよね。自業自得というか。だからワイズマン=白い魔法使い=笛木の死に様としてはこんなもんだろうとは思う。
でもね、だったらね、白い魔法使いが真由ちゃんを使い晴人からインフィニティの指輪を奪ったのは何だったんだ?って話なのよ。戦いの最中白い魔法使いが言ったようにウィザードの力は笛木が晴人に与えたものなわけで、だからウィザードは白い魔法使いには敵わないってのはまぁ解る。で、インフィニティは晴人自身で手に入れた笛木にとっては想定外であり未知の力であるがゆえに念のために奪っておいたと、そういうことなんだろうし、コヨミが偶然その指輪を見つけ晴人に渡そうとする=笛木のいないところで晴人と再会し言葉を交わすというシチュエーションを用意したかったってのも解るし、インフィニティを使ったからこそ相討ちまで持ちこめて、そこを漁夫の利とばかりにグレムリンに持ってかれるという結末の哀れさ、愚かさ、遣る瀬無さ、そういうものもまぁ見て取れなくはないです。
でもそこにカタルシスはないよね。晴人が、晴人自身が手に入れた唯一の力を使っての実質ラストバトルだってのに、そこに何の意味もなかった。もっというならば晴人の力=インフィニティが“特別な力である”ということすらわたしには伝わってこなかった。
結局これは笛木奏という父親が死んだ娘を蘇らせようとした物語だったわけで、そういう意味では晴人=ウィザードも“登場人物のひとり”でしかなかったんだなぁ。しかもこうなってみると笛木の目的=サバトを単身止めてみせた仁藤以下でしかないよね。存在価値的に。コヨミに最後の希望と言われお願いされた賢者の石もあっさりグレムリンに奪われてるし、なんなんだろうこの虚しさは。
ていうかさー、ソラは人間になってどうするつもりなんだろうね?。私の知ってる空という人間は黒髪ロング+白ワンピフェチのシリアルキラーなわけで、それならばファントムでいたほうが都合はいい、というか人間に戻ってもやることさしてかわんねーならファントムのままでもいいだろうとしか思えないわけで、・・・人間になって懺悔して人間として罪を償う=人間として死にたい なーんてことだったらどうしよ。
ていうか人形を動かす力(人形に魂を宿す力?)とファントムを人間にする力って別モノだと思うんだけど(ソラは空時代の記憶ってか人格を維持してるわけだから、ソラの肉体に空の精神を宿らせることで人間(生者)になれるってことじゃあないよねぇ?)(だからまぁ、予告の感じからして人間にはもどれないどころかグレムリンのまんま中途半端に変態しちゃうっぽいけど)、賢者の石って一体何なんだよ。



グレムリンに斬られくずれ落ちる成志先輩はさすがでございました。結構暑い時期にトレンチだのVネックセーターだの着せられて大変だったとは思いますが、成志先輩の渋い「・・・変身」が拝めて嬉しかったです。いやあ、笑った(笑)。

『潔子爛漫』

石垣佑磨加藤慶祐が帝大(東大)出身で、かたや医者としてかたや政治家秘書として、ともに国を良くするためにはどうアプローチしていくべきか?なーんてことを語り合うすごいドラマはこちらです(笑)。
二人とも演技力以前に自分で言ってることの意味が全く解ってなさそう感が凄まじい(笑)。二人ともまだ若く理想に燃えてる“青臭さ”があるってなイメージなのでしょうが、残念ながら中身(脳ミソ)詰まってるようには見えません(笑)。
ていうか高知東生パパンに一目惚れした女との縁談が破談になったことを聞かされ「なぜですかっ!?」と喰ってかかる沸点の低さや勝手に人の家(蒼太んち)に押しかけ患者がいるのに扉バカーッて開けてドタバタしちゃう視野の狭さがどっからどう見ても753再びでわたし歓喜!!。
で、そんな753(以下アイボリー)はこのあと破談になった真相を知ることになるのかどうかわかんないけど、潔子さんが親友・蒼太を好いていることを、そして蒼太もまた潔子さんを妹ではなく女として見ていることは知るよね。てことはこれから嫉妬の炎を燃やし二人の恋路を邪魔する鬼になると!そういうことなわけですかっ!?。
・・・とか思ってたら潔子の女学生時代の友人が実はアイボリーを狙ってて、その女に酔いつぶれたアイボリーを「肉体関係持っちまえばこっちのもんですぜグヘヘヘ」と唆すオバサンとかなにこれゲスいwww。

中山 七里『七色の毒』

七色の毒

七色の毒

切り裂きジャックの告白」に登場した“男に限っては警視庁内で検挙率1.2位を争うが女には滅法弱い俳優のごときルックス”の刑事・犬飼隼人が独自の嗅覚で事件の真相を暴く短編集なのですが、物語を象徴するアイテムに色を絡めた各話のタイトルが秀逸。
で、中の1作がおもいっっっきり某社の某賞を受賞しそのあとゴチャゴチャあって最近某あくまでしつじ作品で俳優復帰するひとを巡るアレコレがモデルでここまでそのものズバリって大丈夫なの!?と驚いた。いやこれズバリですやん!って(笑)。
しかし中学生であろうが相手が男ならば容赦しねえ犬飼さんはさすがですが、でも作中に女性が出ても「この人は真犯人ではないな」と判ってしまうのがなんとも(笑)。