『G線上のあなたと私』第4話

原作を知らず、なんの情報も入れない状態で見始めたもんで1話を見終えたところで「バイオリン教室が舞台」で「G線上のアリアを三人で弾く」のがゴールなんだろうなと思ったのですが、突発的な理由で一人足りない状態ではあったけど「G線」は弾いてしまって、そして「バイオリン教室が舞台」であることも今回で終わってしまったようで、え?この先どうすんの・・・?と裸で放り出されたような気持ちになってしまった。

だってこの三人から「バイオリン教室」を取ったらなにも残らないじゃん。そりゃそこに友情はあったかもしれないよ?。でもそれは「バイオリン教室で一緒にレッスンを受ける」という関係性の上で成り立ってる友情であって、それを取っ払ったところで「就活・婚活中のアラサー女」と「理系の男子大学生」と「義母の介護(と子育て)に追われる専業主婦」の間で(これまでと同じ感じで)友情が続くとはわたしには思えないもん。

次回予告で也映子の肩を抱いて「コイツは俺のものだから」的なことを理人が言ってたんで(中川くん、こういう台詞言うの上手いよねー!なんていうか、さすが・・・と心底感心してしまった)、それが誰かの夢や妄想などではないのならば也映子と理人の間では新しい関係性が生まれるのかもしれませんが、二人と幸恵さんの間はそうはいかないだろう。それぞれなにがしかの事情や想いを抱えて始まったバイオリン教室でありそこで育まれた友情ではあるけれど、現状を打破するために前を向くとしても也映子と理人の「前」と今の幸恵さんとの「前」とではあまりにも違いすぎて、これまでのようにはいくはずがない。それを誰よりもわかってるのは幸恵さん自身だから、レッスン最後の日に也映子と理人と先生に挨拶して「大人のバイオリン教室での時間」を完全に終わらせたのだろうから。

・・・幸恵さんの挨拶、胸が詰まりそうだった。幸恵さんにとってこの場所が、二人と過ごす時間がどれほど大切で貴重なものだったのか想像できるだけに、この先の毎日を思うと掛ける言葉が見つからない。

そして別れ際、ほんの少しの時間だけ手をつなぎ(またこういうのやると中川くんが絵になるのな!)、それについてはなにも言わず、次の約束もせずに別れた也映子と理人。

ってところで、これから三人がそれぞれどう生きるのか、そしてこの先どんな流れで再び交わるのか、という話になるのかな(也映子とは連絡を取ってない理人がなんだかだんだで眞於先生には時々連絡してるとか諦め悪くてちょっと笑ったw)。


わたしは初回からずっと幸恵さんに注目して見ているので、也映子が元カレと偶然再会するとか婚活パーティとかそういうのに興味はないんだよな・・・と思ったところでえなりかずきって卑怯だぞ!(笑)。