『仮面ライダージオウ』第7話「マジック・ショータイム2018」

いざ始まってみたらいなくても変わらないような扱いなので、無理してライダー役者を出す(絡ませようとする)くらいならジオウのキャストだけで話を作ったほうがいいんじゃないか・・・?とか考えたりしてたんだけど、ジオウキャストだけだとこんなに退屈な画面になるんですね・・・。ていうか場末のマジック小屋のお嬢さんを巡る愛憎劇ってなにこれ・・・。
ソウゴって「アナザーライダー」と「本来の仮面ライダー」の関係性をどこまで知ってるんだっけ?。ビルド→エグゼイド→フォーゼ&ファイズとそれだけの経験をしてきてるというのにアナザーウィザードを庇おうとするソウゴはなんなの?。今さっきマジシャンと客として同じ空間に存在しそのあと待ち伏せしたところでちょっと喋っただけなのに、なんで「なにも悪いことはしてない」ってわかんの?。アナザーフォーゼは人知れず15年もの間女子高生を消し続けてたというのに、なんでアナザーウィザードが悪いことしてないって言いきれるの?。
アナザーライダーはタイムジャッカーと契約した人間であることはわかってるわけだから、その理由・事情、そういうものを知ろうとする、知って解決しようとする、それが王様の役目だからとかさ、そういうタイプの単純純粋主人公であるならば(すごく面倒くさいヤツだけど)わかるけど、これまでを見る限りソウゴがそういうヤツだとは思えない。そういう側面はあるように思うんで今回はそれが前面に出ちゃっただけ・・・と考えられなくはないけど、ソウゴの人間性が7話まできてもまだわかんないから今回の行動も唐突というか気分で言ってるように見えちゃうんだよな(まあ「なんか違う気がする」ってのが動機なわけだから気分次第ってことでいいんだろうけど)。
ゲイツゲイツで言ってることは尤もだとしてもやり方の強引さが違和感だしさ、ジオウとゲイツライダーバトルするためなんだろうけど話のもっていき方が相変わらずお粗末よなーとか思ってたらツクヨミに「やめて」って一回言われただけで素直に止めて変身解除してるし、もっというとタイムジャッカーは「新たな王」として担ぎ上げようとしてんのが失恋男でいいのか?って話だし、どうにもこうにも盛り上がらん。
ああでも「私がゲイツくんに負けたこと、あったかな?」というウォズさんはよかった。口ぶりからしてかつては仲間だった・・・かどうかはまだわからないとしてもそれなりに近しい間柄であるような感じだけど(加えてスウォルツとウォズさんも既知であると)、でも仮面ライダーに変身する(しなければただの人間)ゲイツに対し生身状態で次から次へと異能を繰り出すウォズさんじゃ「種」が違うとしか思えず(ゲイツ→戦士、ウォズ→魔法使い とか「職業」違いと言ったほうが近いかな?)、そこがオーマジオウと敵対するゲイツとオーマジオウを誕生させようとしているウォズという立場の違いの理由なのだろうか。

『まんぷく』第3週「そんなん絶対ウソ!」

やばい。眼鏡とサスペンダーを剥がされた萬平さんやばい。牢にぶち込まれたら六平さんが居るこの定番空間で四つん這いで「僕は無実です!」と訴え(周囲から嘲笑され)る萬平さんの引力にそれ以外のことなんてどーーーーーーでもよくなってしまう。牧善之介さえも。サスペンダーを引っぺがされるシーンこそなかったものの顔を殴られ眼鏡が吹っ飛んでパリーンってのはちゃんとあって、こういうの大事。すこぶる大事。
で、これが時代劇なら牢名主の六平さんが萬平に協力・助けてくれるところだけど、状況的にもそうなりそうな感じは一切なく、牢の外では憲兵に拷問され牢の中では六平さんたちに甚振られる萬平さん・・・・・・ってなことになるんですかね!?なるんですかねっ!??。

『昭和元禄落語心中』

漫画は未読でアニメ版は毎回正座視聴でお気に入り回(ほとんど)は複数回観たぐらい好きです。なのでやっぱり違和感というかコレジャナイ感はある。特に姐さん感皆無の小夏(と松田さんのハゲヅラの質)。
でも竜星涼与太郎があまりにも与太郎で、与太郎でしかなくって、与太郎を入り口にしてドラマ版も「これはこれであり」とすんなり思えました。
岡田将生の八雲も落語は無論のことべらんめえ調の喋り方は「台詞言ってるだけ」、もっと言えば石田彰の八雲を真似ようとしてるだけで(あれ?ていうか今気付いたけどおかだまはヅラでも石田彰の役を演じてるのか)、それが一番無難なアプローチだろうなとは思いつつもこれじゃあアニメ版と比較するなというほうが無理だよなーとか思ってたら煙草を手に窓に腰掛け外を眺めるカットが美しすぎて!静止画だったら超アリやん!!!となったし。美しいは正義。
つーか浅草の街をそぞろ歩く八雲師匠と与太郎の図がスタイル超絶良すぎるがゆえに周囲から浮きまくっててw、これには笑わずにはいられなかったけどw。
そういう意味では次回からの過去編で与太郎助六)よりも菊比古(八雲)のほうが背が高いことがどっちに転ぶか・・・なんだよなぁ(わたしはシルエット重視派)。公称よりも実際の身長差は結構ある・・・・・・からさ、そこをなんとかテレビマジックでもって上手いこと見せてくれるといいんだけど。
あとこれは実写ならではの感覚なんだけど、育三郎の助六と竜星くんの与太郎が「似てる」ってのがなんとなく「わかる」。顔とか声とかそういうところではなくて、オーラというか匂いというか、そういうものが似てるように思えて、それは生身の人間だからこそのものだと思う。
あとなんか書こうと思ってたんだけどな・・・・・・・・・・・・ってたくじ!川久保拓司の萬月!!。
登場して暫くアニメにこんなひといたっけなぁ・・・?と思ってたんだけど、これ遊佐様が演じたキャラだよな?。嫌味な上方喋りが標準語になってたんでわかんなかった。でも言葉遣いが違ってもキャラクター像に違いはなくって、こういうやり方もあるんだよね。
だからおかだまも自分なりの八雲として作ればいいのに・・・ってのが現時点での印象だけど(まぁ脇役だからそれが許されるわけでメインの役どころとなるとその難易度はグッと上がるだろうけど)、菊比古を経て最終的におかだまなりの八雲になってくれるといいなと期待しつつ、早く次回が見たい!。

『ドロ刑 −警視庁捜査三課−』

ケンティの新人刑事はイラつくしエンケンさんの煙鴉さんはエンケンさんとしか思えないけど、そんな二人のキャラはさておきそうなるだろうと解りきってる展開でもテンポよく見せるのはさすがの林脚本と言ったところか。
ていうか、わたしこれほぼほぼノーマークだったんですよ。だもんで13係に配属されることになる“はみ出し者”の面子が中村倫也丸山智己野間口徹、さらに江口のりこ板尾創路という好きな役者だらけであることにちょっと待ってわたし聞いてない!と慌ててるうちに初回が終わってましたわ。
ケンティの演技力のせいなのか斑目の言動の「どこまでが素でどこからが演技か」ってことがネタばらしされても視聴者に対しハッキリせず、ゆえにドンデン返しの驚きとスカッと感がほとんどなかったように思うけど、とりあえず13係のキャラ説明ってことで、説明としては充分な初回でした。
凸凹コンビが事件を追う的な作品の場合、凸凹コンビ以外の人物は賑やかし要員だったりお飾り要員だったりで物語に対してはさしたる役目を与えられないことがままありますが、これはコンビの片割れが「伝説の大泥棒」なのでそこまで前面に出ることはない(出来ない)でしょうから、そのぶん13係の比重が(この手のドラマのわりには)高まるのではなかろうか。特に倫也くんの皇子山は初回から身分を詐称した煙鴉と対面してるんで、この線がどう展開するのか期待を込めて見続ける所存。