『ドロ刑 −警視庁捜査三課−』

ケンティの新人刑事はイラつくしエンケンさんの煙鴉さんはエンケンさんとしか思えないけど、そんな二人のキャラはさておきそうなるだろうと解りきってる展開でもテンポよく見せるのはさすがの林脚本と言ったところか。
ていうか、わたしこれほぼほぼノーマークだったんですよ。だもんで13係に配属されることになる“はみ出し者”の面子が中村倫也丸山智己野間口徹、さらに江口のりこ板尾創路という好きな役者だらけであることにちょっと待ってわたし聞いてない!と慌ててるうちに初回が終わってましたわ。
ケンティの演技力のせいなのか斑目の言動の「どこまでが素でどこからが演技か」ってことがネタばらしされても視聴者に対しハッキリせず、ゆえにドンデン返しの驚きとスカッと感がほとんどなかったように思うけど、とりあえず13係のキャラ説明ってことで、説明としては充分な初回でした。
凸凹コンビが事件を追う的な作品の場合、凸凹コンビ以外の人物は賑やかし要員だったりお飾り要員だったりで物語に対してはさしたる役目を与えられないことがままありますが、これはコンビの片割れが「伝説の大泥棒」なのでそこまで前面に出ることはない(出来ない)でしょうから、そのぶん13係の比重が(この手のドラマのわりには)高まるのではなかろうか。特に倫也くんの皇子山は初回から身分を詐称した煙鴉と対面してるんで、この線がどう展開するのか期待を込めて見続ける所存。