『仮面ライダージオウ』第2話「ベストマッチ2017」

どうしよう、さっぱりわからない・・・。なにがわからないのかすらわからないほどなにがなんだかわからない・・・。
アナザービルドが誕生し、ジオウがライドウォッチに吸収されたビルドの力を引き受ける?引き継ぐ?ことにより戦兎はビルドに万丈はクローズになることがない、そもそもビルドなんて存在しない歴史に書き換わってしまったけれど、力どころか記憶もなにもかも言葉選ばずに言うけど奪っておきながら空っぽのウォッチを渡してそれでも戦兎はビルドになる道を選ぶし万丈はクローズになる道を選ぶ(と主人公は言う)って、ものすごく誤魔化されてる感じしかしないんだけど・・・。
ジオウ+ウォズさんと、ゲイツツクヨミと、ウールという少年が属するタイムジャッカーという組織の関係性と、2017年で作られたアナザービルドは2017年でしか倒せないという“縛り”は理解したけど、それでもライドウォッチとアナザーライダーとの関係、アナザーライダーが出現した時点でアナザーライダーがライダーとされる世界線に分岐するのかと思いきや、アナザーライダーを倒すことで歴史が修正されることなく以前のライダーの正史ごと書き換わってしまい、でも空のウォッチがあることによりライダー不在の世界にはならない?とかさっぱりわからんし(この先佐藤太郎の外見をした葛城巧(として万丈が認識してる)が仮面ライダービルドになってもそれは桐生戦兎の仮面ライダービルドではないだろうに)、でもここでウォッチを渡したからこそ2018年でソウゴは二人からビルドとクローズのウォッチを受け取れたんだということになるんだろうとして、なまじ何度も現在(2018年)と過去(2017年)をヒョイヒョイ行き来できちゃうもんだから、どの時点の過去が変わったせいでその時間軸上にある現在がどう変わり、変わってしまった現在をどうにかするためにもう一度過去に戻るとかごちゃごちゃし過ぎで、それを解りやすく見せる演出になってないからほんとさっぱりわからんと言うしか。
つーかこんだけ何度も、かつ気軽に過去に行けちゃうんならジオウがオーマジオウになりそうな片鱗が見えた時点でもう一回変身する前のソウゴのところに行って今度こそサクっと排除しちゃえばいいだけじゃん?ってな話になっちゃうと思うんだけど。
なにがなんだかわからないなかで、それでもこれが一番引っ掛かるというか、この先もずっとこのパターンだったら辛すぎる・・・のは、過去作のライダー、クレジットでいう「レジェンド」が力を奪われ生身の状態でジオウとゲイツの戦いを『見てるだけ』だってこと。アナザーライダーが誕生した時点でそっちが「仮面ライダー」になってしまうので、今回で言えば戦兎と万丈は「ビルド」でも「クローズ」でもなくなってしまう=戦う理由も意志もないってことになっちゃうわけ?。この世界の戦兎だか巧だかと万丈は、わたしが一年間見続けた戦兎と万丈とはどうやら違う世界の二人のようだけど、そうだとしても思い入れの強いライダーでそれやられたら結構キツイと思うの。ていうかだったら四人並べるような画を見せないでよと。まぁ・・・もう設定上共闘することはないと理解したから今後はそういう期待をすることもなくなるけどさ。
戦うことができないのであればせめてドラマ部分で燃えさせてくれればいいけど、ツナ義ーズのファンになった戦兎と万丈(「万丈氏」呼び)とか、戦兎を「巧」と呼ぶ万丈とか、ネタとしては面白くいただくけどネタが欲しいわけじゃないというか、『仮面ライダーでなかったら』を描くに際し今後もこういう方向性だとしたら(下山脚本であることを考えるとその可能性はどちらかといえば高いだろう)わたしの忍耐力がどこまでもつか心配すぎる・・・。
あ、でもキメ台詞を耳打ちで教える戦兎はよかったです。とてもよかったです。わりと本気でときめきました。毎回こういうのがあればとりあえず生きていけます。