羽田 圭介『5時過ぎランチ』

5時過ぎランチ

5時過ぎランチ

ガソリンスタンドの店員の話と小麦アレルギーの殺し屋の話と(文春系)週刊誌の記者の話がぼんやりと繋がっている連作短編集です。
ガソリンスタンド店員は付き合ってる男のためにヤクザの車に仕掛けをするし、殺し屋はまんま殺し屋だし、週刊誌の記者は政治家や警察の悪事を暴こうとするしと内容的にはどちらかと言えばハードではありますが、それぞれ生きるために働いているだけで、悩みや問題なんかはいろいろあれどそれでも働く様を描いているので、ジャンル分けするとすればお仕事モノに入れていいのではないかと思う。あと飯。人間誰しも食べなければ生きていけないわけで、相変わらず羽田さんの興味はソコにあるんだなーと察することができて安心しました。