『さぼリーマン甘太郎』最終話

これまで甘太郎さんが超絶仕事ができる男であることをずっと描いてきて、だからみんなが甘太郎さんを頼り仕事が集中してしまう状況に陥ってるということがよくわかるし、それは甘太郎さんの非常食である「10秒チャージで2時間キープ」のリップをもってしても補えないほどの忙しさでありスイーツに対する飢餓感なのだろうなってことも容易に想像できる。
そしてそれは『仕事をさぼってスイーツを食べる』ために仕事を頑張っているがゆえのことなわけで、つまり自ら撒いた種なわけで、なんだろうこの・・・・・・倒錯感(笑)。
その回のスイーツ(食材)とドラマパートとのリンクは上手くいった回もあればそうでもない回もあったけど、甘太郎さんのイライラと栗のトゲトゲをリンクさせた最終回はこれまでがあってのイライラでありトゲトゲであるという意味でも最もハマったんじゃないかな。序盤は甘太郎さんに敵意を持ってるのか?と思わされたもののその実スイーツプリンセスこと土橋さんが抱いていたのはスイーツ騎士さんこと甘太郎への好意だったわけで、そんなスイーツプリンセスの煽り文句(煽り愛w)でもって本来の自分を取り戻した甘太郎さんが見事仕事をさぼってモンブランを食べることができ、ララランドもどき(笑)を踊りw、そして「お土産」という形でスイーツプリンセスへの感謝の気持ちを示したと。でも“土橋さん”には必要以上に塩対応な甘太郎さんですと。とても気持ちのいい最終回で満足!。
満足と言えばですね、和栗やの前で自分のなかの天使と悪魔を戦わせる甘太郎さんの顔演技と声の演技が心底素晴らしく、ラストを飾るに相応しいキモっぷりの集大成ににわたしは感動いたしました。
放送前は孤独のグルメのスイーツ版だと思ってたし、開始当初も食べる人間のキャラクター(心の声のノリ)が違うだけで二番煎じ感は否定できなかったように記憶していますが、今となっては孤独のグルメ孤独のグルメ、甘太郎さんは甘太郎さんだと思えるその理由はひとえに尾上松也の声音・口跡の良さと顔芸、それを引き出す妄想パートの突き抜けっぷりにある。松也が連ドラ主演と聞いたときは喜びよりも酷評の嵐で(わたしの精神が)ボッコボコにされる恐怖のほうが先にきて震えたもんですが、まさか甘太郎さんと一緒に「甘味のみぞ知る」と言うようになるとは思ってもみなかった。松也の初主演ドラマをこんなにも心から楽しめるだなんて、わたしはほんとうに幸せです。思ったほど顔に肉もつかなかったし!(それどころかちょっと顔が締まった気すらするんだけど・・・気、気のせいですかね・・・?)。


それはそうと最終回にして、というか最終回の感想を書いている今ようやく気付いたんだけど、「甘太郎」ではなく「甘太朗」だったんですね・・・さすが見ているようで見ていないと言われるわたしの目・・・。ていうかなんで突然「甘太朗」であることに気付いたんだろう(突然、唐突に「あれ?」と思って公式を確認したら「甘太朗」って書いてあった・・・)。
お詫びにBOX買いますね・・・・・・(というお財布に対する言い訳w)。