『ど根性ガエル』第3話

従業員と一緒にパンを焼きオリジナルソングを作って歌って自らそれを売り、従業員が警察に連れて行かれれば引き取りにいくって、ゴリライモが社長として素晴らしすぎるんですが。
それに比べてヒロシは・・・って、早起きしなきゃならないから夜中のうちから行っておこう(不法侵入しよう)ってところまでは漫画を下敷きにしてることを考えればまぁ許容範囲としても、それ以外の言動、金を稼ぐ理由(目的)、それらがあまりにも幼稚すぎてちょっと見てられないなー。
薬師丸さんの「初めての給料で買ってやった財布を大事に使い続ける母ちゃん」でなんとなくいい話になっちゃったけど、それでいいのか?って気がする。ヒロシを想う母ちゃんの気持ちに対し、親を想うゴリライモの気持ちってのがあって、でもヒロシの気持ちがわかんないんだよ。
自分の頑張りが他人を傷つけたという経験から「労働」というものにたいして意味であり意義を見出せなくなってるヒロシが、母ちゃんに財布を、自分とピョン吉には焼肉をという「労働の対価」を得ることで、働くことに意味なんて求めなくていいんだと、とにかく働いて金貰ってちっぽけな幸せを母ちゃんに与えてあげられればそれでいいじゃねーかと、そう思うのかと思いきや、目標を達成しちゃえばもう働く必要なんかねーだろってことだよねえ?。ヒロシにとって今回の話って意味があったのだろうかと思ってしまうのだけど。
で、そんなヒロシが労働の喜び、ひいては生きがいを見つける話なんだとして、そんなものど根性ガエルでやるなよーって話になっちゃうんだよー。
ヒロシは子供の頃から母ちゃんが女手一つで自分を育ててくれてるってことはわかってるはずなのよ。わかってたよね?。だからヒロシは大人になったら母ちゃんに楽させてやるべくバリバリ働くんだと思ってたわけですよ。いや、ドラマ化の話を知る前まで「大人になったヒロシ」なんて想像したことなかったけどさ、そんなものをドラマで見たいか?ってのは別の話として、どんな職業に就くにせよ社会人になったらなったでいろいろな理不尽に直面したりするんだけど、それをど根性で乗り越えるヒロシ・・・ってのがまぁ大多数が想像する「大人になったヒロシ」だと思うのよ。それをここまでのクズニートに描いただけの『結果』をちゃんと見せてくれるんだろうか。
ていうか毎回こんなこと書いてるわたしは根本的にこのドラマに向いてないんだろうなぁ・・・。