『リスクの神様』第1話

根性座ってそうってのは認めるし、リスクなんたら室に入ってから、それこそ緊急取調室の天海さんのように「デキる女」が一癖も二癖もあるオッサンたちから揉まれ甚振られてからが本番ということなのでしょうが、それにしたってこの役は戸田ちゃんに合ってなさすぎるだろうと。どれほど酷い扱い受けてもさほど可哀想に見えないのはいいんだけど、明らかに凄腕のキレ者であるつっつんが認めるほどの能力があるようには到底見えない。ついでに言えば身体で仕事取ったんだろうとか下衆な噂を流されるようなタイプの女には見えないってか色気なさすぎ。リスクなんたら室のメンバーは副室長の志賀さんこそサンライズ物産の人間なのでしょうがそれ以外はおそらくつっつんが集めたのであろう“腕”の持ち主っぽいけど、この中に入って役に立つのか、具体的に何が出来るのか?と思えてしまうのがなぁ。
でもまぁ繰り返すけど初回はリスクなんたら室が出来るまでの云わば序章でありこれからが本番なわけで、嫌がらせメールとか父親のこととか母親のこととか、付き合ってる男のこととか山口紗弥加とか、戸田ちゃんの物語がつっつんたちと関わる中でどう展開されていくのかは楽しみなんで、戸田ちゃんの変化に期待したい。
ってなわけで、初回最大で最高の収穫は、堤真一古田新太志賀廣太郎というメンツの中に入っても見劣りしない森田剛ですよ!!!。
見た目こそちっちゃいオッサンだけどこのメンツにぶちこまれたらやっぱり使いっ走りのわんこ的な、そんな存在なんだろうなーと思っていたのですが(それはそれでアリ)、リスクなんたら室送りにされて憤慨してる戸田ちゃんの手前で雑誌読みながら浮かべたニヤリ!この邪悪なニヤリ顔ひとつで剛くんがこのメンツと同類だって感じさせてくれて、いやあ・・・わたしちょっと感極まって泣きそうでした。
ようやっとドラマで「森田剛の演技」が見られるのではないかと、それも堤真一古田新太と同じ空間で演技をする森田剛を見られるんだと思うと嬉しさと興奮でぶっ倒れそうです。
それにしても、つっつんと古ちんが並ぶと敵にまわしちゃいけない感が凄まじいですね(笑)。神様というより悪魔もしくは鬼だろう(笑)。
そしてそのボスなのかラスボスなのかわからないけど、どちらであっても納得できてしまう吉田鋼太郎の曲者感。曲者の代名詞のような小日向さんにヒラヒラっと手を振って挨拶する鋼太郎さんのナチュラルっぷりはさすがすぎる。
そしてそして堤真一が主演だからと役柄も聞かずに出演オファーを即受けたという田中泯さんの存在感よ。まさかこんな役だと思ってなかったんで驚きましたが、これもしかしてつっつんとしか絡まないんじゃないの?。初回だけでも西行寺という男がこの男の前だけでは仕事とは違う顔を見せるのが明らかだったわけで、西行寺にとってこの男はどんな存在なのかというドラマ視点としても、堤真一田中泯という観点としても、ここは期待しかありませんっ!!。