『Nのために』第6話

あー・・・やっぱこういう話になるとコニタンの可愛すぎる声はネックになるなぁ・・・。
そして榮倉さんが末期の胃癌で余命1年には見えず。いや、そういう状況の人がどれぐらい見た目に現れるのかわからないし人によっても違うんだろうから見た目で判断すべくではないのでしょうが、やっぱり見えませんw。
でも西崎さんが奈央子に絡みとられていく様はイイ。ショボイ台所を背に奈央子の身体を見せられ自らも脱がされ誰にも見せたくなかった身体に刻まれた“愛の証”を舐められながら浮かべた絶望と悦楽の表情。決して美しいとは言えない西崎さんだけど、母親に対する歪んだ感情、捻じれた愛情を奈央子に投影し、初めて自分を理解し、そのままの自分を全て受け入れてくれた奈央子に溺れ堕ちていく西崎さんが切なくて、奈央子にとって大事なのは夫であって西崎は慰めであり慰みでしかないのにと思うと愚かで哀れで、儚さもないし美しくもないけれど(しつこいw)この西崎さんはアリです。
一方の成瀬くん。自分を疑ってるてわかってるのにそれでも高野しか頼る人がいないという成瀬くんのどうしようもない孤独感。卵焼きもらってこみ上げてくるものを全部呑みこみ勢いでわしわし食べる成瀬くんのこの儚さたるや・・・っ!!。
母親の呪縛から逃れられた杉下をぽんぽんってねぎらってくれた大家さんってのはこのシーンとの対比だろうけど、大家さんの優しさに思わず涙をこぼしちゃった杉下よりも成瀬くんのほうが圧倒的に可愛くて、うん、そんな感じ(笑)。
対比と言えば、島で成瀬くんが見せたいものがあると言って一緒に観た朝日と、今回安藤がお膳立てしてくれたゴンドラから観る朝日ってのもそうなんだけど、成瀬くんとは野望を語り合った杉下だけど安藤にはつかまっててもいい?と恐らく初めてであろう他人を“頼った”。
それは西崎さんが言った「杉下には罪の共有なんかじゃなく明るいところへ連れて行ってくれる男がいいんだ」ということなのでしょうが、多分、西崎さんは安藤に夢とか希望とか、そういうものを託してたんじゃないかなー。自分と“同じ”ではないものの母親に捕らわれ苦しんでいる杉下に自分を重ね、自分の代わりに・・・っていうとちょっと違うかもだけど、安藤くんが杉下を明るいところへ連れて行ってくれたならば自分も救われる気がする・・・と思っての発言だったんじゃないかなと。
でも結局西崎は奈央子と堕ちる道を選んでしまったわけで・・・。