『アリスの棘』最終話

やめてーオダギリさんに腹パンなんてベタなことさせるのやめてー。女に容赦なく腹パン入れるオダギリさん自体はカッコよかったけどw。
てか腹パンは明日美ちゃんの手を汚させたくないから、復讐のために結んだ縁とは言え“父親”を殺すことに関わらせたくないからだと思ったのに結局教会に呼びつけててこの人何がしたかったのかと。
何がしたかったのかといえば目を覚ました紀香ですよ。明日美がおいちゃんを許し、許されたおいちゃんは警察に自首し・・・って、オイ復讐と称し犯罪行為を犯したわけだからお前も一緒に自首しろよと、実際に手を下したのはおいちゃんだとしても父親の復讐をしたいという自分のエゴで結果的に何人もの人間が死んだわけで、それなのに何自分は何も悪いことしてないみたいな顔して「待ってるから」とか言っちゃってんの!?と思うわけでさ、おいちゃんを見送り車で待つ西門に笑顔を見せた明日美を紀香がグサリ!ってな展開になると思ってたのに紀香さんにはガッカリです!!。いや紀香さんは悪くないけど(笑)。
とにかくハッピーエンドはない。この主人公をこんなとってつけたような前向きハッピーエンドにしちゃ駄目だろ。人を呪わば穴二つって言うじゃない。明日美がしたことは、したことの結果は「それほどのこと」なわけで、乾杯して清々しい顔して自分のせいで死んだ男の夢を継ぐとか言わせちゃ駄目だって。なんのために紀香さんがいたと思ってるんですか!。
だからこれ、紀香が目覚めるシーンをラストカットにすればよかったんだよなぁ。紀香のような女が腹に人名タトゥー入れられたうえに人生台無しにされた恨みを捨てるはずがない。明日美のように復讐だけを糧に生きるはず。復讐は復讐を生むんだよ。ビール飲みながら笑顔でこれからを語る明日美だけど、一方で目を覚ました紀香がいて・・・ってなラストであれば明日美の未来が必ずしも明るいものだとは限らないという含みがある終わりになったのに。
まぁでもこれだけ復讐のために生きてきただの15年間ずっと調べてただの言いながら肝心の、というかそもそもの発端である父親の手術に関わった「麻酔医」の存在に気付かなかった(思い至らなかった)というズッコケ黒幕だったわけで、こんなもんっちゃこんなもんか。



もうこの時間帯にこれだけ出番のある役でオダギリさんを見ることはなくなるのかなー。久々に本気でときめいた初回の登場シーンはしっかり焼いて保存することにします。