途中までは逆転展開になるんだろうなと気楽な気持ちで読み進めていたものの追い詰められっぷりが尋常じゃなく、しかも敵もデカすぎるだろうってんでこれもしかしてバッドエンドもありえるんじゃ・・・と思ったところでのこの逆転
サヨナラホームランっぷりは痛快というしかないんだけど、でもこの作品の肝はそのいい意味での荒唐無稽さではなく刑事の息子が置かれてる状況、貧困生活から抜け出せない様子、このリアリティにあるんだと思う。刑事とヤクザが協力してそれぞれのトップ以下悪事を働いてる奴らを軒並みその座から引きずり下ろすなんて“作り話”の中にそのリアルな話が一つのピースとして上手いこと嵌ってることに感心しました。面白かった。
