『リーガル・ハイ』第1話

あんまり期待はしてなかったんだけど、ものすっっっっっっっっっっっっっっごく面白くてビビッた(笑)。
でもその面白さはドラマとしてというよりも堺さん(とその周辺の人間たちの堺さんに対する言動)のキャラそのものの面白さなのよね、今んとこ。全編通しての顔芸やポーズ芸やラストの「あ〜の〜場〜で〜言〜え〜て〜た〜ら〜ぬわぁああああああああ!」という素晴らしすぎるセリフ回しもよかったけど、狙ってる中国女性のためにエアバイオリンを弾くくだり(ガッキーが来る→本命が来てあわててやり直す→口説く)をあそこまでバカ可愛く見せられる人はそうそういないよねぇ。ジョーカーとこれ、ベクトル的には真逆の役だってのにどっちもちゃんと『堺雅人にしかできない役』として成立してるのがすごいわ、脚本・演技ともに。
ていうか窮地に追い込まれて「ぼく、負けるゥ!?」と叫んだ(その状況で叫ぶなwww)堺さんが「顔が蒼ざめてた」ように見える生瀬フィルターがわたしにも欲しい。わたしにはいつものようにニヤニヤしてるようにしか見えなかったもんで(笑)。
1話は登場人物及び人間関係の説明に加え、古美門研介の弁護士としてのスタンスとやり方を明示するための回だったと思うのだけど、それしっかりとこなしつつ法廷シーン(裁判の流れ)そのものにもしっかりとドラマ性があって(裁判官のテンションがどんどん上がってくのがツボすぎたw)(これが『リーガル・ハイ』ってやつなのか?)、特に中原さん演じる白井刑事を追及する過程で白井刑事自身のドラマをも描きそして狙ってた発言を引き出した後の法廷に流れる「シーーーーーン」という間が絶妙だった。
それから蒼くん演じた被告の青年がほんとうに無実なのかどうか曖昧なラストだったのも好み!。まさか毎回グレーで終わるはずはないだろうし、後味の悪さを狙ったのではなくその後の古美門の「事件の真相なんて興味はない。弁護士は弁護人が勝てばいいだけ。弁護士は神じゃない」という発言を引き出すための展開だとは思うけど、裁判の流れを引っくり返す鍵となったブログ女の「日付詐称疑惑」って、確かにブログ程度ならば“ネタのストック”で済むだろうけどそれを材料に裁判の証人まで引き受けちゃうほどの自己顕示欲をあざ笑うようなブラックさをわたしは感じて、そういう要素は毎回入れて欲しいなー。
古美門が三木の事務所から追い出された理由とか、こういう行動理念を持つ弁護士になってしまった理由とか、そこいらへんは今後の展開を楽しみにするとして、やっぱ一番気になるのは気になるのは秘書兼執事(?)の里見浩太郎さんの素性ってかなぜ古美門の世話をしているのか?ていうかナニモンなのか!?ってことなわけですが、とりあえず『無罪』の文字は言うほど上手くなかったと思う(笑)。この辺の抜け感も多分脚本の計算なんじゃないかなー。
いやー、今んとここれブッチギリで今期1番です!!(バカレアは除く。あれ別枠w)。
次回ゲストに窪田くん!ちょうたのしみ!!。