西澤 保彦『からくりがたり』

からくりがたり

からくりがたり

章ごとに視点(語り部)が変わる連作短編集。全体のイメージはホラーテイストですが、乱交ありレズありタイツあり(笑)、SFっぽさやスプラッターっぽさもありといかにもな西澤作品です。
全作に登場する男の素性というか、こいつは一体ナニモノなのか?というのが作品を通じての「謎」ということになりますが、これは早々に見当がついてしまいます。でも反対にというか、加速度的に盛り上がるエロ(レズ)描写が読み応え充分なんでニマニマできました。