今回は一応「集団」過呼吸という修羅場ってもおかしくない状況だったにも関わらず、相変わらず救命っぽさは全く感じられないなぁ。それもこれもジェネラル速水先生を筆頭に末端の研修医トリオまでチーム速水が優秀すぎるがゆえにそう見えるだけなんですよね！。どっかのフライトドクター候補生たちみたいに処置中に無駄口叩いたりしないし、どっかの救命センターみたいに眼科や耳鼻科医が借り出されてきてるなんてこともないですもんね！。
と思うことにしました＾＾。
でもなぁ･･･初回は原因不明の失神→原因は失恋のショックで起こした自殺未遂、今回は原因不明の過呼吸と身体のふらつき→原因は自分の欲のために過度のダイエットをした上に子供を堕胎した時の麻酔ってなぁ･･･。とりあえずの処置で済ますのではなく原因を究明しそこから対処するのが速水先生という医者なわけだから一人の患者にかかりっきりになってるように見えるのは仕方ないことなんだろうなと諦めるとしても、患者のプロフィールがどうにもこうにも微妙すぎんだろ。今のところは展開上別段必要だとは思えない研修医を3人も入れてきたわけだし、前作からの作品ファンに加えてイケメン目当ての女性視聴者獲得を目論んでるところは少なからずあるだろうから、最初は失恋やダイエットという女子なら誰もが共感できるであろうネタで引き付けようとしたってとこだろと推測しますが、それにしたって救命で扱うネタか？ってやっぱり思うよなぁ。どちらも食道瘤と亜急性脊髄変性症だっけか？器質面での原因があったわけで、それをちゃんと速水先生が見抜いて指摘してるからかろうじてそれらしい形にはなってるけどさ、受ける印象としては失恋のショックであり堕胎したことを後悔（彼に言ってない）してるという“メンタル面”の理由の方が強いわけですよ。主役は田口なわけだからこれもまた仕方ないことなんだろうなーとは思うんだけど、あまりにもメリハリがなくて、救命の殺伐とした空気が全く感じられないってのはいかがなものかと。てか初回で白鳥の誘導によって病院長が田口を救命のメンタル担当医に任命したことで、田口が救命に出入りする理由付けが為されましたが、愚痴外来どうなってんだってのな（笑）。わたしは藤原さんも交えた田口と白鳥のやりとりが好きなので、まるで救命の人状態の田口はちょっとつまらない。
白鳥VS速水はこのシーン単体で見れば表向きはどちらも飄々としてるのに腹ん中はどす黒いマグマが渦巻いてるんだろうなーとか思うとときめくわけですが、ドラマから思いっきり浮いてるよなぁ。この二人の関係性はドラマオリジナルとは言えこれが本筋のはずなのに。速水先生に特定業者との癒着疑惑があってスタッフはそのことを知っているにも関わらずそれぞれの理由でもって口を噤んでる、それを白鳥が一人でコソコソ嗅ぎ回ってるんだなってのは見てとれるけど、それって初期設定の話じゃん。それが作品の中でどう展開していくのか？ってのが見たいのに、1.2話と続けて中途半端な人情話らしきものを見せられてもなぁ。前回が面白かったのってレギュラーである医者たちがある意味患者そっちのけ（笑）で話を動かしてたからだったと思うのですが、まぁ原作からしてミステリー要素は全くないんでバチスタと同じ作りにはならないってのは分かってるけど、じゃあジェネラル〜の売りはなんなのか？っつったらやっぱり『速水晃一』という男の魅力、それに尽きるわけです。だからジェネラル速水のすごさであり魅力でありを最初にバーンと見せてくれさえすれば人情モノだって構わないんだけど、肝心の速水先生に存在感とかオーラとかそういうものが感じられずに単なる愛想のない上司状態になっちゃってるもんだから余計に不満。わたしは白衣を颯爽と翻しながら指示という名の激を飛ばしまくる救命センターの王である速水先生（を演じる西島さん）が見たいんだよー＞＜。普段はチュッパチャップス咥えながら何考えてるか分かんない風でいいからせめて指示を出す時ぐらいは“ジェネラル”っぽさを出してくれよと。ていうか指示じゃなくてむしろ自分が率先してガシガシ治療にあたってくれよと。
そんな速水先生に手術時の様子を報告しろと言われ、医療用語を駆使して一生懸命報告する滝沢せんせいは非常に素敵でございました。残念ながら全く「エリート」には見えませんが（笑）。
