『侍戦隊 シンケンジャー』第三十四幕「親心娘心」

インロウマルがあればとりあえずロボは動かせることだし、寿司屋が加わって戦闘力もアップしたことだし、茉子さんは侍を辞めてハワイで両親と暮らしてこれまでの時間を取り戻せばいいんじゃないかな?と真顔で思いました。


今回の茉子さんは素面殺陣を初め文句ナシにカッコよかったので(父親のことをおもいっきり突き飛ばすのもw)(変身時の文字に攻撃を跳ね返す力なんてあったんですね)茉子さんに対してはまぁそんなに悪感情は抱かずに済んだけど、あの父親は無理だわ。「どうでしょう、侍も職業とみれば辞めるのもありですよね。茉子の抜けた分は後方支援という形で私の会社が。まぁハワイの黒子とでも思ってください」ってハァ?「侍も職業とみれば」???ハァァァァァァァ!?仮にもこの人侍の関係者なわけですよね?妻が心と身体を病み15年?以上経った今でも車椅子生活なわけですよね?それを「職業」と言ってのけるか。この父親は今この瞬間も“志葉家とかいう殿様に仕えるだなんて時代錯誤なしきたりだな”と思ってるんでしょうね。そうでなければこんな無責任な言葉は絶対に出ないはず。黒子ちゃん推しのわたしは父親のこの発言を黒子ちゃんたちが聞いてませんようにと切に願います。そういや茉子父がわざわざアロハに着替えてハワイがいかに素晴らしいかを熱弁してる背後で絵を描いた幕を持ってた運転手さん、あのキビキビした動きと幕を張る手つきからして絶対元黒子ちゃんだよなw。おそらく先代ピンクのお世話をするために父親の会社の社員と言う形でハワイまでお供したと予想w。
先代シンケンピンクもなぁ・・・当時どういう気持ちで戦ってたんだろうかと思うわ。ていうか茉子さんが両親と離れ離れになったのは5歳ぐらい?って言ってたけど、ということは5歳児の母親が侍として戦ってた・・・ってことになるわけよね?。・・・・・・なんか・・・それをどう受け止めたらいいのかわからない。父親ならいいんだ。でも母親という生き物は難しすぎる。先代だって今のシンケンジャーと同じく死ぬことも覚悟の上で戦ってたと思うのね。幼子を抱えた母親という立場でありながら戦いに必要な『侍としての覚悟』を先代ピンクがどう折り合いつけていたのか、そこにとても興味があります。ていうか父親が“娘を安全な場所(ハワイ)に避難させたいと願う気持ちは母さんも同じで、それを言い出したのは母さんだ”と言ったことが衝撃すぎた。屋敷の父親発言からして現時点で娘がシンケンジャーとして戦っていることを知っているわけだよね?。つまり“人の世を守るため”に戦い始めてしまったことを知っているわけだよね?。父親はともかく自分もその立場にいた母親はその責任というか意義というか、殿にそれを求められた娘が考えに考えた末「丈瑠に命、預けるよ」と言ったように、母親もまたそうであったと思うんだよね。そう思いたい。今回の話が1クール目のまだ侍としての想いが固まるか固まらないかってあたりでのことだったらもっと素直に見られたと思うんだけど、シンケンジャーになって戦いだしてどの程度の時間が経過しているのかということもそのことを茉子さんの両親がいつ知ったのかということも分からない上での意見ではありますが、迎えにくるのが遅すぎだと思うのよ、やっぱり。ハワイという距離、そして未だに辛そうである様子からしてもっと早く来たかったけどこのタイミングになってしまったということなのかもしれません。でも侍として戦い始めてしまったら戦いが終わるまでその役目を降りることが(気持ち的に)できないってことを身を持って知ってるのがシンケンジャーとして戦ってきた過去の侍たちだと思う。だから母親の本心としてはもちろん戦いなんてしてほしくない、娘には自分のようなことになって欲しくないって想いが強いだろうけどさ、15年近くぶりにあった娘の姿を目にし、その目に『侍』としての光がしっかりと宿ってるのを見て母親も覚悟を決めた・・・みたいな描写が欲しかったなーと思った。泣きながら抱き合って「ごめんなさい。あなたを捨てたつもりじゃなかった。忘れたことなど1日もなかった」「お母さんっ><」って言い合うのはいいよ。それはあっていいと思う。でもその後で「わたしの姿を見てもなお戦う覚悟がある?」「あるわ」「わかった。しっかりと殿にお仕えしなさい」「お母さんのようにね」とかさ、そういうシンケンジャーとしての会話があったらよかったのにな。
だってさー、茉子さんの様子を見守る殿の表情をどう見て取ればいいのかわかんなかったんだもん。もちろん茉子さんと母親が和解できたことは心から良かったなと思ってるだろうけど、幼い茉子さんから両親をこういう形で奪ったのはシンケンジャーとしての戦いなわけだよね。志葉家当主たる殿がそれについて少なからずの責任を感じてるんじゃないか・・・とか思ったんだよなぁ。その一方で殿は父親を亡くしているわけで・・・。ほんとなんて表現すればいいのかわかんない表情だった殿がちょっと心配です。


今週のよかったところ。


いつもにも増して外道な作戦を提案するアクマロさんに
「まあいい。三途の川の水がありゃ俺もこの世へ乗り出せる。だがよう、その理屈と十臓と太夫は関係あんのか?」
とギロっと問うドウコクさん。さすが大将!呑んだくれながらも二人のことはしっかりと把握してるんですね!。やはり太夫の三味線に合わせて歌うススコダマ(激キャワ!)が盗聴器的な役割を果たしているのでしょうか。
そして
「ほっほっほ。お見通しとはさすが。腕のたつものが必要になることもございますれば、どうかお許しの上お認めくださいませ」
と言うアクマロさんに剣を抜きつつ
「これからはそいつを先に言うってことを、覚えておけ」
と言いながら近づいたかと思ったら、アクマロさんの足?に剣をブッスーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!
大将カッコよすぎるッ!!!!!!!!


今回のアクマロさんは前回の直接対決時よりも相当弱体化してたと思うのですが、やはりドウコクさんにブスリとやられた足のせい・・・ということなのでしょうか。だとするとまたもやドウコクさんは結果的にシンケンジャーに加担してしまったことになるんですね^^。


次回は新ロボ登場回+流ノ介メインということは、ひっさびさに超絶カッコいい流ノ介が見られるわけですね!!
・・・・・・え?相葉っちの親友が鯨ちゃん!?!?!?