『侍戦隊 シンケンジャー』第二十一幕「親子熊」

同じ時間軸で進んでた「爺物語」が良すぎたせいで若干パワー不足だった感は否めませんが(というよりディケイドの予告が凄すぎてあれだけで脳みそパンパンです)、千明メイン回はこれまで叩いて伸ばすというか、割と千明が可哀想な目に遭うことが多かったように思うんだけど、今回は直球で千明の青春物語だったので見てて気持ちが良かったです。これが最終回ですと言われたら思わず納得してしまいそうな話だったわw。てか千明父カッコよすぎるだろう。ちゃらんぽらんを装いつつも実はスゴ腕とかズルイって。・・・まぁ実際にはちょっと腰が入ってなかったんだけど、そこはみなかったことにしてあげるのが優しさってもんですよねw。
で、ツダカン先代に仕えていたのが千明父たちなのか?ってのは結局明らかにならなかったわけだけど、見た感じとしては蔵人さんはシンケンジャーではなかったっぽいかな。息子に剣を教えてたってぐらいだからそれ相応の能力があるこの世界に関係してる人ではあったんだろうけど、実際に侍として戦ってはいなかったのかなと思った。千明母は早くに亡くなったそうなのでその上父親まで万が一のことがあると・・・ってのが斟酌されてシンケンジャーにはならなかったのかなーと。もちろん侍という世界はそんなに甘いものではないだろうから千明父の能力が図抜けていたり代わりになる人材がいなければどんな家庭環境だろうが侍になるしかないんだろうけど、その時は幸いにして他にも人材がいたので千明父が戦うことはなかったとか。とにかく明るい子になってほしいから「千の明るさ」で『千明』と名付けたってのも、息子に強さよりも明るさを求める母親の複雑な想いみたいなのが見える気がするし、蔵人さんのあの遊び人キャラはそこいらへんに理由もあるのかも。もちろん元々の性格もアレなんだろうけどw。なんか鼻から下(口元)が似てるな、この親子と思ったんだけど、それにしてもこの父ちゃんまともな職業には就いてなさそうだけど、侍にならなかったら千明は大学生になってたわけで、学費やらなにやらどうやって稼いでんだろ・・・。
てかパンケーキ+オレンジジュースはねーよ(笑)ガムシロップにオレンジジュースとかありえねえだろ(笑)。同じもん頼んどいて「子供かよ」って言う千明は非常に微笑ましかったですけどもw。


今回、千明と殿の変化というか成長が見えたのはココの会話でした。
千明「親父としちゃあお気楽で楽しいけど、侍として戦った後で見るとねぇ・・・」
殿「まるで一人前になったみたいな言い方だな」
千明「わりーけど、俺もちょっとは成長したっての」

殿も千明も以前とは口調が違うんだよね。以前だったら殿はもっと冷たい言い方をしただろうし、千明も食って掛かってたと思う。そしてその直後に殿は家臣たちとはレベルが違う身のこなし(どう見てもクロックアップでした^^)で卵を割って見せて剣担いで!!(←ここ非常に重要)テキパキ指示だすわけよ。しかもまるで一人前になったような言い方だなとか言いつつも千明に「任せる」って言うところがなんつーか、殿らしいなと。

で、「竹」を伝って店内に入るという後始末どうすんだ(黒子ちゃんしろめw)な千明らしい作戦でもって見事殿の指示に応えた千明は予期せぬタイミングで本気モードの父親の姿を目にし、
「姉さん、強くなると、もっと強いのが見えるんだな。親父の剣、ずっと見てたのにさ、強さ分かってなかった。・・・ったく、姉さんもそうだけど、ことはも流ノ介も源ちゃんも俺の目の前つえーやつばっかだよ。で、その先にはあいつがいるしよ。気合い入ったっつーの!」
と自分の未熟さを素直に認めさらに走り続ける決意を新たにしたわけですが(やはりどう見ても主人公だよなぁw)、あいつ(殿)の姿からシンケンレッドにスライドする映像はすごくよかったんだけどあのキラキラロードは何なんだw。千明の脳内ってあんなことになってんのかよw。


前回の絡みではさほどときめかなかったものの、「確かに、この世界で仮面ライダーは必要ないらしいな」で私服になった士くんと殿がすれ違ったのはさすがにヤベエ!(スタイル的に!)。色が二人とも赤×黒なのがまたガチンコ対決っぽくていいと思います!。てかディケイドメルマガでユウスケの人が『(シンケンジャーの世界での)士は相変わらずぼんやりしてるし』って書いてて、確かにこのごろの士くんはその世界での役割を知ったら即私服に着替えてたように思うのに、今回はいつまでも黒子スタイルのままでこれといった行動を起こさないのは初めてみた“ライダー以外のヒーロー”を観察してるからだと思ったんだけど、実はそうではなく、初めて自分と張る良スタイルの持ち主に出会って軽く衝撃を受けてたってのが真相だったんじゃないかと思ったw。士くんの俺王っぷりは誰も太刀打ちできないルックス(顔は置いておくとして^^)の良さってのもかなり大きな原動力なんじゃないかなと思うんだけど、士史上初めてその牙城を崩し兼ねない存在を目にして驚いていたのではないかとw。流ノ介や海東さんもかなりスタイルはいいんだけどさ、殿と士くんは“全体のバランス”の良さが尋常じゃないのよね。実際生でこの二人が並んでるの見たら死にたくなるんじゃないかしら・・・。


ところで、ドウコクさんと薄皮姐さんは旅行にでもいってらっしゃるんですか?


次回の殿執事は狙いすぎだろう。あんまり視聴者に媚びて欲しくない。任務であっても作戦であっても殿が誰かに傅く姿は見たくないです。どういう展開で殿が執事役をするのかわかりませんが、千明は無理としてもこういう時こそ流ノ介お前がいけよーーーーー!


で、でね・・・あのね・・・・・・・・・これを認めたくはないんだけどね・・・・・・殿の歌ちょっとヤベエぞ(笑)