米澤 穂信『儚い羊たちの祝宴』

儚い羊たちの祝宴

儚い羊たちの祝宴

帯の煽りすぎる煽り文はアレとして・・・全体に流れるどこか淫靡な雰囲気はかなり好きです。お嬢さんたちの秘め事って感じで。それにしても米澤さんは『お嬢様』という人種が大好きですね(笑)。
この本を通してのキーとなる「バベルの会」の本質がそこにあるってところは薄々想像しつつもなんていうか、それこそ「儚い」な・・・と思いましたが、何人もが家庭の事情やらなにやらで不参加なのにそれなりの収穫があったということは、バベルの会って総勢何人ぐらい所属してたのだろうか?と現実的なことが気になる・・・。