『ハゲタカ』第4回「激震!株主総会」

まず文太と泯さんを出演させたNHKよく頑張ったなという感じ。あの二人でてるだけで雰囲気勝ちみたいなとこあったもん。龍平もそうなんだけどさ、タダで素敵な人たちを見れるって幸せやわーと心底思います。もうオトコマエは金払って拝むもんだとインプットされてますからね。まーこれだって受信料という名目で金払ってるんだけどさ・・・。

えー、番宣で見た瞬間からハートをズキュン★と撃ちぬかれた鷲津の書類バーーーーンッ放り投げシーンですけども、素敵だったことは素敵だったのですが、えーっと・・・南朋さん・・・太った?3年の月日が流れた設定で、髪型をちょっと変えてたり眼鏡も変わってたりしてたから役作りだと信じてますけど!(恭兵様の闘病で中断してたのはこのあたりなのかな)時間の経過を目に見える形でも表現する南朋さんさすが主演だなと!ただむくんだだけじゃねーぞと!だって恋してるんだもの・・・ポジティブに受け止めさせて・・・(ちなみに小市さん演じる三島の上司も髪型変わってました。髪型ってか色がちょっと黒くなってた。ヅラ設定?w)。国会見てても思うけど、なんでああいう誰が何を言ってるのかはっきりしないような場にいるとみんな「さっさと言えよー」とか「なにやってんだよー」とか汚い言葉遣いになるんだろ。いわゆる野次ってやつですけど。ほんと日本人のああいうとこイヤだと思う。株主として発言(提案)を促され、ワーワー騒ぐ周りが自然と静かになるまで溜めて溜めて溜めてそして「こんなもの、どーでもいい」で書類バーン!な鷲津さん(ホライズン)はやっぱり演出力高いわぁw。そんでもって「アラン、TOBの準備だ」ですよ!モエスエステラモエーーーーーッス!今回はこれまでと比べて鷲津にキレがなかったように思うのですが、この一言は素敵だった。一度でいいから耳元でこそっと言われてみたい、アラン超ウラヤマw。やっぱ鷲津は攻めてナンボですよ。

今回は対大空電機の序章という位置づけのようでしたが、正直不満。ここまでなんかよくわかんない世界なんだけどそれでもグイグイひきつけられるような緊迫感を感じたのは、よくわかんない世界の部分を(専門家の人からしたらまだまだなのかもしれないけど素人のあたしににとっては)じっくりねっとり見せてくれたからこそだと思ってるんだけど、今回はそこを端折られた感じがして、ちょっとガッカリ。これまでと違って直接お金が動く駆け引きではなく、委任状を巡る駆け引きだけに絵的に地味なものになるだろうとは想像できるんだけど、だからこそ尚更交渉テクニックが生きるんじゃないかと思えるんだけどな。公式のプロキシーファイトの説明を読めば本作戦は次のTOBなんだなということが分かったし、今回の話は「茶番だな」というにしのおさむB型の一言にすべて集約されてた(そしてそれをにしのおさむB型に発言させることで這い上がってきたおさむの再登場と合わせてより一層の効果が得られる)ということなのだけど、タダでさえ6回しかなくてもっと見たいーうぅぅぅぅぅ!と思ってるってのに、壮大なる“茶番”にまるまる1回分使われたと思うとやっぱり物足りない感は否めません。でもまぁ芝野によるお涙頂戴の大演説見てくっだらねぇぇぇぇぇ!と思った直後におさむB型の「茶番だな」がズバっとくるあたりはさすがだわぁと震えちゃったんですけど。

それにしてもほんとすっごい茶番だったよなー。フェニックス計画の中身の確認もせずに盛り上がるなよと、3年で変わる具体案は?リストラなくしてできるのか?と、社会の末端たる俺ですら思うんだけど。まぁあの場にいた9割以上の人間が単なる一般投資家で、利益云々よりもあの会長の会社の株を持ってることを誇りにしてるような人たちなんだろうし、人情とか浪花節とかって耳障りいいからコロっと参っちゃったということだろうけど、アホだよなぁ・・・と。まぁあんな潰れかかった会社の株を何らかのビジョンを持つでもなくただ持ち続けてるって時点でアホ決定と言えるんだろうけど。ここにきてやっぱり芝野が切れる男に見えないツケが出てきちゃったかなーという感じ。フェニックス計画が具体的にどういうものなのかさほど説明されなかったし、会長が手直ししたフェニックス計画が芝野が提出したものとどこまで内容に違いがあるのか全くわからないから印象でしかないんだけど、株主総会を乗り切り(とりあえずホライズンに勝ち)社員の士気を高めるためにちょうどいい存在がいたぞとあの会長に駒としていいように使われただけに見えた。会長が加藤に言われた「私(現場という意味もあったと思う)は何も変わってない。変わったのは会社の方だ」という言葉、そして会長が鷲津に言った「やり直したいなら何もやらないことだ」という言葉の意味を分からないながらも考えると、初心に立ち返る(会社をスリムにする)ことを芝野に託したというか押し付けるためにあれを仕組んだ、社員からコストカッターとして疎まれている芝野を受け入れさせるという目的でやったことなのかなぁなんて。また芝野がバカ正直に全ての責任引き受けそうだし・・・。
それから、まだ潰れてなかったのか三島製作所!の存在も微妙だな・・・。日本を買い叩く!とかでっかいこと言ってるくせに、結局そこかよ!しかも大空電機もかよ!三島製作所が関わるとたちまち話がちっちゃく狭くなるんですけど・・・。三島製作所と三島由香のせいで鷲津の中でだんだん白鷲津率が高くなってきてるーーー!イヤー!黒鷲津派としてはイヤー!夜こっそり三島製作所を見に行く鷲津(心は白鷲津)ってだけでも微妙なのに、ねじ拾いやがったーーー!!!白鷲津時代あれだけ必死にねじ探したってのに未だにこうやってねじを粗末に扱ってるのか!こんなバカな会社に関わるな俺!・・・って思った顔じゃなかったもんなぁ・・・。あのねじこれから度々眺めたりしたらほんとにヤなんですけど。そういうのちょっと邪魔くさい。三島由香も「また私を利用するつもりですか」ってさー、サンデーの時あのネタを自分だけにくれたからこそキャスターにまで成り上がった今の自分があるだろうに、どこまで被害者意識丸出しですかと。三島の中身がちっとも成長してるように見えないからいつまでたってもハゲタカの世界に嵌らない感じがするんだよな。次回の予告に“鷲津は由香の工場を救うべく”ってのがありまして、なんだか行く末がちょっぴり不安になってまいりました・・・。

予告と言えば、3年で鷲津と張り合えるところまで昇りつめるってだけでもちょっと疑問を感じるのに、にしのおさむB型が鷲津に銃向けてたよ!?唐突な展開にちょっと萎えそうなんだけど、ライブドアの人が沖縄で殺されたとかあるし、新興IT企業(成金)は満更裏社会と繋がりがないのだとするとおさむが銃の一丁や二丁もっててもおかしくないだろうと想像できるわけで、さほど突拍子もないことでもないのかなーと想像で補うことは可能なんだけど、そこを視聴者まかせにするんでなく、ちゃんと描いてくれたらDVD(発売されたら)2枚買いますw。南朋さんのオフショット映像満載ならば3枚イキマス!!!でもおさむと向き合ってた鷲津が白鷲津っぽかったというかアクの抜けたような表情だったので、もしかしてあれは鷲津の夢かも・・・という気がしなくもない。それやったらおしまいだぞNHK。でも拳銃突きつける姿を見て、ああこの龍平はあたしが知ってる龍平だってちょっとホッとしたw。